2012年9月30日日曜日

GPミストラル第2戦(2012/9/30)


犬でいられるのか、始末されるフンになるのか(写真:tannenbaumさん
ネタのためにレースをやっているのではない。ブログのためのネタ探しをしているわけではない。けっして!

吉見運動公園でGPミストラルが行われる今日は、強烈な暴風雨をともなう秋の台風が関東に近づき、午後には強い雨を降らせると予報されていた。

午後出走予定だった自分。「台風直撃、自転車も選手も吹き飛ぶサバイバルレースに」という、某自転車サイト風の見出しが頭に浮かんでくる。ありそうな状況だけど、もうネタはイヤだと心から思う出走時間2時間前。風も強くない。ただ暑いだけの時間。

敷地脇に伸びる田舎道で、ウォーミングアップ。心拍をあげる。少し下げる。再度あげる。あげたまま維持する。

時間をたっぷり使ったいいウォーミングアップができた。

充実のアップを終え流しているところで、知り合いのSさんを発見。話すためにちょっと止まろうしたらフラつき、サドルの先端が黄門様に直撃。イタタタ。でたよ、これかい、今日のネタは。あー、刺さった瞬間、ホントに痛くて出走できないかと思ったよ。

スタートダッシュ!(写真:オダさん

招集時間が迫り、スタート地点にパラパラと人が集まる。今日のスタートは、ポイント上位のチームが並び順で優遇され、最前列を予定していた。招集に遅れるわけにはいかない。

ポイント1位のチームの出走者4名が先に呼ばれる。次は自分の番。最前列。

すると、横に並んだチーム3UPの方が「あさかさん、ブログ読んでます」と。「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおお、ここでその激白は、心拍数上がるって!」とドキドキしながら冷静に「ありがとうございます!」と。おい、その返し、有名人きどりか。

レース前の前書きが長い。

はい、スタート! ペダルガチャリ。スタートダッシュが決まった。第1コーナー先頭通過。

第2コーナーも先頭通過。オーバースピードできれいに曲がれない。第3コーナーもオーバースピード。でも先頭。

チームの人たちがいるピット脇を進んで第4コーナー。まだまだオーバースピードで曲がらない。大回りになってしまい余計な体力を使っているのを感じる。次のコーナーも先頭。オーバースピードは、もう止まらない。

先頭に渋滞はない。脱・渋滞(写真:オダさん
今日は久しぶりに心拍計をつけてレースをしていた。苦しい中で、心拍数を確認する。96%。

「90%少しを上回るところで維持したほうが、平均的に速くなるはず」と、チームメイトと話していた。なのに、なのに。

次のコーナーも先頭。次も先頭。失速しがちな泥の区間を過ぎても先頭。シケインも先頭。1周目が終わって先頭。先頭は気持ちいい~。

しかし、ここまでの「先頭、先頭」の連発、イヤな予感がしますね……。

シケイン大好きの図(写真:有岡建設さん)
2周目。ついに2位に。でも、まだほぼ0秒差の2位だ。「ついていけ」と声がする。ついていけるだけついていく。「でも2位狙いじゃダメなんだ、2位狙いは結果3位以下に落ちてしまうんだ」という気持ちが、1位をうかがう姿勢に。前に迫る。少し踏めば抜けそうな気がするけど、前が粘る。

迫ったところでカーブにさしかかり、スピードの上下動がおこる。マイペースではないので、スピードの変化に合わせて心肺にも負荷がかかる。これが何度も繰り返される。

削られる体力。ジワジワと離される。気持ちが落ち、失速する。しばらくしてもうひとりに抜かれる。なにくそ!と、インをついて抜こうとしたところ、きっちり閉められブレーキをかける。一気に差が開く。

ボキッ。

ゴール直後の体育座り
(写真:オダさん
心が折れた音がした。完全失速。後続にも楽々抜かれる。そのままレース終了。結果は知らない。10位くらいと聞く。

先頭に出てしまうと、舞い上がってしまってコーナーに突っ込み過ぎる。ブレーキをかけるか、かけないかという話ではなく、曲がれる速さに落ちるように、何かしらで調整する必要がある。

ブレーキをあまりかけないとするなら、手前で脚を休める時間ができるのではないか。

終始ペダルを踏み、強いブレーキと大回りでロスしていくようでは、体力がいくらあっても足りない。

では、今日の心拍ギザギザを公開いたしやす。心が折れた瞬間が、よーくわかる。

あー、恥部だ! 恥部だよこれは!
あげすぎてもペースを落とすわけでもなし。下がったらあげるわけでもなし。そんな心拍計、やっぱりないほうがいい。

2012年9月22日土曜日

初の富士見。マウンテンバイクのレースに参戦(2012/9/17)

スズメバチは、黒いもの、速いものに攻撃する。(インターネット調べ)

富士見で行われるMTBのジャパンシリーズに参加してきた。

急な下り、張り出す木の根
(写真提供:有岡建設さん)
オレのおニューのバイク。BMCのエムティビィーィイーーーーーー!

そう、買ったのですよMTB。がはは。買う買うと言って買えなかったMTB、衝動買いと思うなら思うがいい。買ったなららレースに出る。「富士見なめんな!」と言われてもレースに出る。それがオレ!

スタートの招集10分前、奥多摩在住の某カエル人が「この人、普段はサイクルクロスやってるんですよ」みたいなことを言いながらBMCの広報かなにかの外国人を捕まえてきた。「オカイアゲ、アリガトゴザイマス」言われたり、写真を撮られたり。オレのビィーエムスィーーー!

初のMTBレースなので、レースの空気がわからず待っている間も緊張しない。

勝つイメージも何もないまま、スタートラインへ。冬じゃないから待ち時間もシクロクロスのように震えることもない。いいね!

自分のクラスの出場者は110人くらい。最後列に近いところからのスタート。

「これ何周するの?」「2周? 3周?」そんなやりとりをする数人。2周と聞いていたけど、2周のつもりで走って3周だとしたらイヤねと思って、やりとりに交じるアタクシ。やはり2周だそうだ。

MTBのレースは、最初から周回数が決まっていてレース前に発表がある。走っているうちに周回数が決まるシクロクロスとは違うところ。

そんなこんなで、はい「スタート!」

前がつまっているので焦らず、ペダルをガチャリ。簡単にはまる。ホッとして、いざ、踏み込もうとしたところで、少し前の人が落車。

数人巻き込まれたようだけど、スタートしてすぐののぼり坂での落車だし、大事故ではなさそう。レースが始まったワクワク感で、ややニヤニヤしつつ「おいおいおいー」と左に避ける。初のMTBレースなので、他人の落車にも寛容。

そしてコースはウネウネとやや細いのぼりへ。やたらと人がたくさんいて1列棒状に。出場者110人だものね。渋滞した中で、抜く気もさほどなく、心拍数にも余裕がある。

そして初の下りへ。階段の1段分くらいの段差がたくさんある。段差を落ちて、また段差。気を抜けないけどニヤニヤしてる。前転しないように、重心をやや後方に。

下りはのぼり以上に抜けるコースではない。「勝ち負け」にほど遠いところで無理にいって他人を怪我させても仕方ない。「アハハハハ」と、もう参加していることがただただ嬉しく、スタートから数分でもうお遊びムード。

段差を怖がる人が、自転車から降りてコースをふさぎ、また渋滞。「いーけ、いけいけいけー」ととても紳士に後ろから口撃し少しだけプレッシャーをかけるも、その後も前のペースに合わせて下っていくだけだ。口撃に意味がない。

はい、また前の人が落車。ひょろりと避ける。初のMTBレースなので、他人の落車にも寛容。殺伐とした気持ちはない。

下ったらのぼる。それがMTBのコース。周回コースだから、まぁそうね。

ロードバイクではのぼりようがない超激坂を、軽いギアで時速10キロ前後でのぼっていく。脚に負荷をかけずたんたんと。前が遅くて詰まっていても、抜く気なく「いけ、いけー」と余裕を持って、あくまでもノリは軽く。

のぼっては下って、下ってはのぼって。

前日試走で1度マグレでこなせた「急な下りの根っこが張り出しまくっている恐怖のエリア」は、やっぱり難しく、途中でペダルを外してしまった。MTBという自転車のポテンシャルを掴みきれていないので、ロードバイクやシクロクロスバイクでは到底乗って行けないエリアでは前転の恐怖が先行してしまう。

経験不足がモロに出る。ギャラリーからヤジを受け、苦笑いしながら恐怖のエリアを通過。

ホッとしたところで、左太ももにチクリと激痛が。「痛っ」痛む太ももを左手でさする。
さすりながらコースは薄っすら砂が浮くカーブへ。転けた〜。

転けた痛みより、チクリとされた痛みが気になる。「気にはなるけど、気のせい? 錯覚? 慣れないMTBで筋肉を変に痛めたのかなー」と、レース続行。

比較的余裕のあるエリアで痛む太ももをさする。あー、気になる。

ハチの毒が脳にまわって笑ってる
(写真提供:有岡建設さん)
1周終了で2周目へ。

2周目は人がバラけてしまい、まったくレースをやってる感じがしない。

緊張感もなく、終始チクチク痛む太ももを気にしつつも、知り合いからのヤジにニヤニヤする余裕はあったり、なんだかんだで2周を完走〜。

ホッとして痛む太ももを見る。うぬ、やっぱり腫れている。

気のせいではない。ハチに刺されたようだ。

「治療してもらったほうがいいよー」と促され救護室へ。そこには同じように、ハチに刺された人たちが……。

「スズメバチですよ、手を刺される前にみました」

スズメバチは、黒いもの、速いものに攻撃する。
(インターネット調べ)

なるほど。黒いジャージで走りました。

結果は95位。なるほど。ちっとも速くねぇ。