2013年12月24日火曜日

湘南ベルマーレシクロクロス(2013/12/23)

愛犬ペコがシクロクロス初参戦(写真:ごんださん)





先頭に並んだら「次にすること」は?(写真:ごんださん)
「先頭にでる」だろ! ドヤッ(写真:春日部写真店さん)
湘南ベルマーレシクロクロス(AJOCC)に参加してきた。

最前列スタートとスタート順に恵まれ、スタートダッシュ。ペダルキャッチもバッチリというほどではないのに、まわりが手加減してるのか、スルスルと1年以上ぶりの先頭に。

誰にも進路を邪魔されない先頭の気持ちよさ。思い出すねぇ、シクロクロスで毎回ワクワクしていたあの頃を。毎レースのように先頭にたち、オーバースピードで突っ込みまくっていた、楽しかったあの頃を。

半周ほど進んだところで、とんでもなく速い人(元プロ選手とか?)にぶち抜かれても気持ちは折れない。なぜなら、今日の参加は残留が目的だから。

あげるところはしっかりと腰をあげ、踏めるだけ重いほうにギアをかける。2周回終了で5位くらい。振り向くと後続も疲れだしていたようで迫ってくる人はいない。このまま行けば、もしかしたら一発残留。悪くても66%以内に残れそう。

そんな計算が頭をめぐり、先頭ではないながらもアドレナリンが出てきたのか、苦しくない。「風邪が治ってないのにイケるのか! もっともっと踏めるだけ踏もう!」と気持ちが乗ったところで後輪のタイヤがパンクした。まったく進まない。

ブレーキシューにタイヤのサイドがこすれるイヤな音。

戦いは終わった。「パンク後の自転車は曲がらない」の図(写真:ちちごん)

湘南は相性が悪い。去年は前輪パンクでDNFだ。

コンクリートの斜面からコンクリートに降りるコース設定が、タイヤにやさしくないので、空気圧を思い切ってあげられるかが重要。タイヤのグリップの粘りを優先して空気圧を下げ気味にし、その結果パンクでDNFじゃ救いようがない。

自分だけではなく、多くの人がパンクトラブルをおこしている現実を見ちゃうと「もう少し機材に負荷がかからないコースにして欲しいなぁ」とは思うけど(運営ディスりではない。こーゆー思ったことを書くと、下手なくせに運営ディスってるとか言う人いるけどね)、コース自体はとても簡単で、ゆっくりおりれば危険ではないものだ。

気持ちがのって、スピードものってくると、パンクしちゃうのよね。試走じゃいけてもね。

空気圧のセッティング、スペアバイク。今回のレースでの反省点はこの2つ。
スペアバイクは、なんとなく2台持つという意識ではなく、ピットに置きたくなるよう同格程度にセッティングしよう。「アレは練習用」くらいの自転車ならピットに置けないし、置きたくないからねー。ローラー用としてのスペアバイク持参となってしまった。

「1台はカンパニョーロ、1台はシマノのコンポなので、レース中に乗り換えしたくないんだよなぁ」とか。そう思わないようなセッティングにしよう。同じフレーム、同じコンポ、同じホイール、同じタイヤがベスト。

残留赤信号は続く。すべてがうまく噛み合わないね、今シーズンは。すっかり勢いを失ったブログです。
レース後、WAKO'Sの方にピカピカにしていただきました。
ほんとにピカピカ。みなさん、迷ったらWAKO'Sを買いましょう。

2013年12月9日月曜日

シューズが壊れた。


3年ほどお世話になったシューズが壊れた。思い出す、いくつものレースもこのシューズとともにあった。親愛なるシューズよ、ありがとう。

2013年11月22日金曜日

野辺山シクロクロス2013、2Days

 
野辺山でデビューしたANCHOR CX6と(写真・Kikuzoさん)

2013年の野辺山シクロクロスが終わった。

ゴール直後、グッタリする自分に「お疲れさま」と声をかけてくれる知人に感謝したい。お菓子もありがとう。

多くのスター選手が集まる野辺山で、今季はカテゴリ2の残留を目標にやっている程度の期待値の低い自分に声をかけてくれるってホントにありがたいことなんだ。

残留のための下位争いスプリント。よだれが出続けるなか耐えて走る感覚を久しぶりに思い出した。


フードコート横を走る(写真・Juncoさん)

昨日の順位が残留キップの1枚を得るものだったかどうか、結果詳細はまだわからない。スプリント争いに負けたことでキップの1枚を逃したかもしれない。

レース後のこの腰の痛みは、弱いときの自分にしか発生しない痛みだ。

いまするべきは、よだれをたらしてしまうほど強度の高い日々の練習だろう。応援ありがとうございました。


苦しい表情でも遅い(写真・Odaさん) 


劣化してもこの程度の泥は乗れるわい!(写真・ムスメミユキさん)

とFacebookに書いた。

結果は2日間の出場で、残留キップの1枚も得られず。完全に残留赤信号。今シーズン、レースの予定はそこそこに入ってはいるが、練習をする予定がないのにレースだけ出ても残留などできない。


速そうではある。遅いが!(写真・大滝さん)

9月初旬に生後推定1日のネコを拾い、それから約10日後には飼うと予定していた仔犬が、予定通りうちにきて、自転車どころじゃない生活がずっと続いていた。


うちの犬「ペコ」、生後4ヶ月。かわいいじゃろが! 放置して練習できんのか!

練習しないと弱くなる。そう、練習していたからある程度走れていたのであって、普通の生活をし始めると、こんなもんなんですな。DNA的にこんなもの。むしろ、カテゴリ2に昇格できるほど練習していた自分を褒めたいくらいよ。

そもそもいっしょに走るカテゴリ2出場の人たちは、練習してる人ばっかりよ。どっかで1位か2位になったことがある人しかいないんだから。

いいわけすんなオレ。いや、いいわけするのがオレだ。そうだろ、おい。

「番号順スタート」と聞いていたから大人しく待っていたら、実際は名前順で1番はじめにコールされ気が付かず、途中で訴えても審判員の威厳を保ちたいのか何か知らんが「最後尾な」と軽くあしらわれ、実際に最後尾スタートだったから何だ?

強ければそんなの関係ないわ! 強ければそんなの関係ないわ! 強ければそんなの関係ないわ!


ネコが落ちていた。母猫に捨てられたのか。目もひらいていない


下痢で体重が減り、死ぬのではないかと悩み、動物病院へ駆け込む。
そして目が開く


深夜2時の授乳、早朝4時の授乳、8時に授乳、12時に授乳……。
そしてウンコ処理の日々


かわいかった。かわいかったけど、猫アレルギーなのよ


そして、このかわいい盛りに里親へ譲渡。
譲渡の日の前日、iPhoneのカメラを自分に向けて、記念のツーショットを撮る。
泣いた。シクロクロス以外で泣いた

……、じゃあの!


2013年11月5日火曜日

課題発見!?「東北シクロクロス 猪苗代湖」2013

無事故・無落車、無難なスタート(写真・有岡建設さん)
11月3日の「ツール・ド・東北」のボランティア活動を終え、11月4日の東北シクロクロス「猪苗代湖」に参戦してきた。

カテゴリ2の出走数は19人。20人に満たない今回のレースは優勝者だけがカテゴリ1に昇格する。2位じゃダメなんですよ、2位じゃ。
軽快に障害物を飛び越えているようにみえるがー(写真・春日部写真店
去年の猪苗代湖は乗車したままいける人、いけない人がわかれる絶妙なコース設定で、乗ったもの勝ちという印象だったし、実際、自分自身は乗れる人だったこともあり、今回もそこそこの結果を出せる自信があった。

(写真・Tanne Momikoさん)
がしかし、試走をしてみて愕然。乗れない区間が大幅増。砂が深い。

スタートはアスファルトを直進する。他の出場者に囲まれたスタート位置からスタートし、前にでることもできず安全走行でシングルトラックへ。シングルトラックに入ると先頭が遅く、しばらく詰まった列で進行する。

抜きどころなく、ひらけた砂地区間までそのまま。

砂地でバラける。乗れない区間では、他者が光の速さにみえるほどの鈍足っぷりを発揮して次々と抜かれてしまう。

ランで抜かれて差がついて、乗車区間で追いついてもそこはシングルトラックで抜きどころなし。その繰り返しで、先頭とは差がつくばかり。

後輪に太い木が入りロックするなど、小さなトラブルもあったけど、そもそもこんな走りじゃ、そんなの関係ない。そう、それくらいわかってる!
シクロクロス界一の鈍足(写真・Tanne Momikoさん)
結果は、出し切った感が薄めで19人出場中の16位。トップとは約4分差。4周しているので、ランで20〜30秒のロスしている可能性も? 自分はそれくらいランが遅い。

「こんなにかかとがパカパカするシューズでよくぞあの速さで走れるものだ」と、Team12soの面々にレース後に問うと「パカパカしないし」「それシューズあってない」の大合唱。

「かかとが1センチも浮かないのか!」との問いにも「浮かない」と。

かかとがパカパカするから、前へ踏み出せない。前へ飛べないのよね。

シクロクロスで使うMTBシューズは、そもそも走るためのシューズではないんだし、みんなそんなものかと思っていた。同じ条件のもと競い、自分はただの鈍足かと思って疑ったことがなかった。

水玉のソックスを気にいってはいているけど、もしかしたらこれが原因か。シューズそのものの問題か。ランが極端に遅い原因がここだとしたら、早急にこれを解消しなくてはならない。

ちなみにジョギングは不得意ではない。短距離走ならスピードもあるはずなのだが。鈍足のわけがないのだが。が!

野辺山シクロクロス2daysに続く。

2013年10月15日火曜日

茨城シクロクロス(AJOCC)


それなりの乗車姿勢で追走。余裕あるね。(写真:さいかちさん)
オンザロードの影山さんがオーガナイズする「茨城シクロクロス」に参戦してきた。

結果から書くと参戦というレベルじゃない。たった1周と少しまわったところで、後輪のタイヤが外れて、そこでレースを終えてしまった。

1周目を9位くらいでまわり、優勝候補といわれていた黒いジャージのライバルを射程圏内に追走。心拍に余裕があり、1枚か2枚ギアをかけることも視野にいれつつ、さぁこれから!という2周目でタイヤが剥がれ、ブレーキロック。後続に抜かれまくり、メンタル的にジ・エンド。

試走では問題なかったリアのタイヤ。試走と本番では負荷のかけかたが違うのよね。

原因は、去年貼り付けたものをそのまま使用したこと。これに尽きる。

帰宅後、確認すると前輪はしっかりと張り付いていたが、後輪は、残りの部分も弱い力を加えるだけで簡単に剥がれてしまった。去年のお台場シクロクロスの砂の粒子とリムセメントが反応して硬化してしまったのかも。

まぁ、とにかくシーズン前に張り替えていれば防げていた話。

これシクロクロスの先人の知恵としては当たり前のことかもしれないが、身近なところにそれを知る人がいないので、自分は一からトレースしている格好だ。

このブログを読んだ人は先人の知恵として活用するように。

先人の知恵繋がりとして、写真を1枚。

ゼッケンはこうやってつける
池本選手が「ひとり遠征時のゼッケンのつけかた」を披露してくれた。脚のヒザで擬似的に肩をつくりゼッケンをとめる。「シクロクロス、ひとりでできるもん」を目指すしかない人見知りシクロクロッサーにオススメ。

茨城シクロクロスは、コースは良かったし、実況もスタート前の選手を鼓舞する和太鼓演奏の演出も素晴らしかった。また走りたい。

2013年8月28日水曜日

進め進め、三等兵。苦しくても留まるな。

ちーたまのカブキまくっているニュー・ジャージ
TEAM TAMAGAWA(以下、ちーたま)の面々とドSな鬼軍曹のお誘いを受け、マウンテンバイクで某山へ。冬のシクロクロス会場でしか会えない人たちと夏にも会えるとは。これもシクロクロスが結んだ縁。ありがたい。

ここで登場した鬼軍曹は、前々回のブログエントリーの最後に登場する「今日、何しにきたのー?」の彼であるからして、今日の山行きは覚悟して挑まなくてはいけない。

しかし、これが想像を絶する鬼っぷり。ウォーミングアップなしで、いきなりドッカーン。心拍数はほぼマックスで、開始10分で突然の頭痛から吐き気。なかみ、全部出た。レースでもこんなに吐いたことはない。レースでもないのにそんなんだからブログを書くさ。

難所では後方から「ここで脚ついたらガリガリ君な」と。コースを知り尽くした男、勝機ありということだろう。「あい」と生返事をして、数メートル先で脚をつく。抜いていく軍曹、目の前で脚をつく。いいのか、それで!

下りではピッタリと後ろにつき、プレッシャー。圧がすごすぎて、オーバースピード。2回も転ける。

きつすぎて、アホ毛がでた
きつかったなぁ。レースでも脚を攣ったことないんだよ。ぬるい話だけども。なのに、今日ったら、数えきれないほど攣った。攣っても攣っても「進行せよ」と留まることは許されない。軍隊か、まじで。

しかし、楽しかったね。ちーたまの面々と走ると、攣っても笑いがおきる。また誘ってください。

後日更新された「ちーたまの男前担当ネパール氏のブログ」にエール(?)が。そうなんだ、そんな風に思っていたのか。あたしの劣化ではない、ちーたまのみんなが強くなったんだ。がんばりますよ、あたしも。



2013年8月1日木曜日

「GPミストラルがAJOCCから離脱」……

人生で2戦目のシクロクロスもGPミストラル。1戦目より走れたね。
見るからに弱そう。でもなつかしい。(写真:もう誰が撮ったかわからない)
GPミストラルがAJOCCから離脱することになったようだ。

カテゴリー3で出場し、下位に沈んだ人生初のシクロクロス。吐き気がするほど追い込んでも、誰よりも遅かった。

それでも夢を描いた。「いつの日かカテゴリ1に昇格し、全日本選手権の舞台に立ってやる」。日々鍛錬し、節制するトップライダーたちと同じスタートラインに並ぶ夢を。

吉見でサマークロス。
暑さにやられ、また残念。楽しかったね。
(写真:なおみさん)
それまでのサイクリングがトレーニングに変わった。残業で夜遅く帰っても朝5時に起き、インターバル・トレーニングでひとりヨダレを垂らす。シクロクロスに必要な身のこなしを身体に染み込ませる練習をした。強く美しいシクロクロッサーになりたい。

練習に練習を重ね「今度はいける」と思って出場しても、負け、負け、負け。果てしなく続く負けレース。

GPミストラルをきっかけに、他会場でのレースにも出場するようになったが「どうせなら、心のホームレース・GPミストラルで昇格を決めたい」と思っていた。

そして2012年、吉見で行われたGPミストラルのカテゴリ3で昇格圏内の2位に。2位でもうれしく涙した。「昇格おめでとう!」と多くの人から声をかけられた。「おめでとう」の言葉をこんなにもたくさんもらったのって人生で初めてだったなぁ。

さて、AJOCCから離脱する2013年のGPミストラルは、完全なる草レースにかわる。全日本選手権へと繋がるAJOCC管轄下でのレースであることが自分にとっての絶対的価値なので、どんな理由があるにせよ、GPミストラルがそれを離脱してしまうことは、残念なこととしか思えない。

夢を持って走りたい。全日本選手権出場という同じ夢を持った男たちと真剣勝負をし、そのレースを制したい。くやしさで泣き、またうれしさで泣きたい。それがあってこその「心のホームレース」。

「AJOCCが名簿を管理しているだけ」だとしても、その管理こそが尊いのだ。それがつくりだす数々の真剣勝負。それがつくりだすライバル関係がきっとある。

というわけで、2013年はAJOCCのカテゴリに準拠する「湘南ベルマーレシクロクロス」、「東北シクロクロス」、「信州クロス」に参戦します。同志のみなさん、レース会場で会いましょう。
「2位でいんですよ!」うれしい昇格を決めたのも吉見GPミストラル。(写真:おださん)

2013年7月23日火曜日

マウンテンバイク全日本選手権マスターズ(2013/7/20)

マウンテンバイクへの苦手意識はなくなったが。撮影:伊東さん
マウンテンバイク全日本選手権マスターズに出場してきた。

職場の体制が変わり練習量が激減。焦って負荷をかけヒザを壊し、それにプラスして背中の骨を骨折と、まぁいろいろと劣化要素満載のその後であった(詳しくは聞かないで)が、その骨折からの復帰したJシリーズのきじま平では、今度は1周もせずにチェーン切れリタイア。結果的に温泉まったり1泊旅行となってしまった。

ただ、このきじま平での試走と約半周の本番で、マウンテンバイクへの苦手意識がイッキに吹き飛んだ。マウンテンバイクでもシクロクロスと同じく追い込める。乾いた路面なら臆せずにやれる。

やられ役でも美しく。ここで目指す美しさとは、一切のトラブルなく、優勝選手と同一周回すること。とっても高い理想を求めるあまり、プレッシャーで潰れそうに。

前日に食べたサービスエリアでの、味噌カツ丼の油が合わなかったのか、トイレに通うこと6回。必死にヨーグルトを食べるレース前の夜、猫の餌を狙うアナグマが出没する宿で寝る。

レース当日。天気は曇り、最高気温23度と予報。試走時間の1時間後がスタート時間だからウォーミングアップは、試走で追い込むことにしていた。1時間たっぷり試走する。前日の試走と当日の試走でコースは頭に入った。

川をわたる前の、真下にズドンと落ちる急角度のセクションも29erの大きな車輪が心に余裕を与えてくれる。みんなが行けるのだから29erに乗っていて行けないわけがない。前日の試走1週目で目の前の人が前転していたが、気にしない。涼しい顔でこなし、自分に酔うのだ。

スタート30分前、カフェインがたっぷり入ったメイタンのアレを飲む。スタート位置は最後尾からひとつ前あたり。スタートループ+本コースを6周まわれば完走。

撮影:京都のマリオさん
スタートループは、スタートしていきなりシングルトラックに突入させず、スタートの混雑緩和を狙った広い舗装路を含んだもの。後方不利の大渋滞が発生しない考えられたコースレイアウト。

スタートの合図。脚を使わず前に上がりたい。が、マスターズといえども、やっぱりそれは全日本選手権。全体のスピードが速い。速くても集団落車がおきそうな危険な感じがないのが、これまた全日本選手権という感じだろう。まっすぐ走れる人ばかり。

インからスタートしていたが、アウト側に抜け、傾斜のついた舗装路を駆けあがって前へ行く。あがって4分の1くらいまでが限界か。そしてマウンテンバイクにふさわしい起伏のあるコースへ。

傾斜のきついところで、ベテラン勢に抜かれる。長いのぼり坂は、心が折れるには十分す
撮影:京都のマリオさん
ぎるほど考える時間がある。追い込まれ、こわばった身体での下りは、コントロールが危うくなる。

試走では簡単だったコーナーの難度が劇的にあがる。

落ち着いて乗った試走のほうがタイムがいいのではないかというくらい落ち着きのない下り。身体を支持するふくらはぎがプルプルと、意志をもって主張する。

ズドンと落ちるセクションをクリアし自分に酔うも、すぐにまた考えてしまうのぼり坂。パラパラと他の出場者が見えるが、先頭が1周を終えたアナウンスが遠くで聞こえる。切られることがわかっても走り続けるレースは孤独だ。「あさか遅い! あさか遅い!」という外野の声に苦笑い。そう、自分は遅い。誰よりもね。

撮影:伊東さん
さて、何周できるだろうか。この折れた心で。ニュートラル・サポートがボトルをかかげ、声をかけてくれる。折れてしまった自分にその水を受ける権利があるのだろうか。脚がつるほどの力をこめているか。サポートは全力で挑むもののためにある。

ニュートラルを正視できない。
無念。撮影:小金井三郎さん

淡々と淡々と、やはり脚がつる気配さえもなく時間は過ぎていく。そしてスタートラインに戻る手前で、運営スタッフに制止される。

まだコースを走っている人たちをボンヤリと眺める。自分はここにいる誰よりも遅い。わかってはいたけど、愕然とする。

結果はスタートループ+本コース3周、走行時間は50分ほど。60人の出走で52位。

腰がつる。自販機から吐き出されたコーラと釣り銭が遠い。余力なんてなかった。折れた心のせいではない。結果は実力の通りだろう。

悔しい。しかし、実力差が明確になるレースは楽しい。来年も出たいと思った。完走したいと思った。

同じレースで完走を果たしたドSのS田さんに言われた「今日は何しにきたのー?」がまた効いた。

2013年2月18日月曜日

GPミストラル最終戦「検証:練習しないとどうなる」(2013/2/17)

初登場のオークリーと。タンネさん、いつも写真ありがとうございます。
GPミストラル最終戦、カテゴリ2に出場。

スタート位置は2列目。スタートのペダルキャッチはそこそこ。スタートした直後はまわりが遅く感じるほど軽快で、するすると4位まで浮上した。

調子が良かった序盤
この日、このレースで優勝したTEAM TAMAGAWAの金子楓選手に一度パスされて、パスしかえす余裕があり、メンタル的にも悪くなかった。「あの時はついていけないくらい速く、離された」とレース後の金子選手がリップサービスしてくれたほどだ。

ほかの観戦者からみても「今日のあさかは一瞬の輝きを放っていた」とレース後に聞く。へへへ、短距離走はそこそこ速い家系の生まれですので。

心のホームレース吉見のおかげなのか、驚きのスタート。しかしこれが10分ももたずに大失速してしまう。全身が重い。

中長距離走は極端に弱い家系の生まれですので。な。。。

その体力が削がれた状態は集中力までもを欠き、なんてことないところで落車してしまう。これで右のシフトレバーが折れてしまった。前ブレーキが強くかけられないからコーナーで突っ込めない、変速がリズムよくおこなえない。

次の次を考える余裕がなく、その場その場で対処する走法に終始してしまう。
地獄のランニング。ランが弱くてまいっちゃう。写真:おだじーさん
ズルズルと順位を落とす泥沼ランニング大会地獄。流れっぱなしのヨダレに強い風が吹き、くちびるを冷やす。

いつになくつらい。つらくても前を向こう。痛む身体、呼吸の音を楽しもう。腰をあげ、心臓が激しく刻むビートに合わせてダンシングしよう。ひと昔前の歌謡曲の歌詞みたいな調子で。。。

そしてゴール後に嘔吐した。

52人(だっけな?)中、42位。4位からここまで落とした。ヒザの痛みで3週間、いやもっとか、レース以外で自転車に乗らない生活を送ったことがそのままレースの結果に。

折れた機材。いいのか、それで!
写真:有岡建設さん
機材トラブルはあったにせよ、練習不足による持久力の低下が敗因であることは明らか。

毎日のように負荷をかけていた身体に、何もしなくなる日が続くと、アッという間に持久力は落ちる。

練習しないとこんなにも弱くなるんだ。逆に考えると、練習をすればするほど強くなれるということだろう。中長距離走は極端に弱い家系の生まれでもな。。。

シクロクロスシーズンが終わり、シクロクロスで知り合った多くのひとにしばらく会えないのはさみしい。半年後のシーズン開幕では、2段階くらい強くなって会いたいと思う。

応援ありがとうございました。

レース翌日の通勤電車でこれを書いている。朝起きて、かわいた喉で軽く咳をひとつ。全身の筋肉に響く咳。この筋肉痛はカテゴリ3でも勝機を感じなかった弱かったときのレース後のあの痛みだ。

弱体化をここでも確認できた。やっぱりそういうことなんだ。やらなきゃ弱くなる。その事実こそが、明日への希望の光だ!

ヒザ痛を治して春からのマウンテンバイク・シーズンに突入。シクロクロスで勝つためのマウンテンバイクという位置づけだけど、やるからには本気でやるよね。吐くまで踏めるか、MTB。

Twitterもやってますが、ぶつぶつうるさい家系に生まれましたので。。。

2013年2月10日日曜日

第2回「シクロクロス東京」自転車には乗りたい

「自転車は乗るためにある」と思っていたあの瞬間。写真:musumemiyuki
去年はパスしたお台場でのシクロクロス「シクロクロス東京」に参戦! 去年パスした理由は「砂地獄がイヤ」なんて、そんなヘタレなことじゃない。昇格に関係のあるAJOCCのレースじゃなかったから。

今年参戦したのは、今年はめでたくAJOCCのレースになったから。この割り切り具合がオレなのです。去年、猪苗代湖畔で行われた「東北シクロクロス」で砂地を走るコツを掴んだという過剰な自信もある。

しかし、ここ2週間、まったく乗れていない。数ヶ月前から仕事が忙しく、あまり乗れてない焦りから、2週間前の夜のローラー台で負荷をかけすぎヒザを壊してしまった。歩くのもつらいほど痛みを感じ、とにかく安静にしていた。

練習不足が焦りになり、劣化した脚に以前と同じ負荷をかけて身体を壊してしまう。壊れた身体では乗れないから、さらに劣化する魔のループ。

これって、誰でも経験する失敗なんだろうか。これまでの数年間、怪我なく順調にやれてきたので「重いギアでヒザを壊す」というのは都市伝説に近いものかと思っていた。

練習不足になったら気をつけようね。都市伝説なんてことは決してない。ヒザの痛みはココロも壊す。スキマ時間ができても痛みで練習できないってつらいよ。

さてさて2週間続いたそのヒザの痛みは、レース前日に消えていった。タイミングがいいんだか、悪いんだか。

それもあって、今日のレースの目標は「一周だけでも輝いて」とした。たんたんと過ごす日々の中には、一瞬だけでも輝けるって、それほどないものよ。それを今日やる!

スタート位置はエントリー順でなんと最前列。申し込みが早かったのね。やる気だね、数カ月前のオレ。練習量も多くて、きっとヒザも元気だったね。AJOCCだもの。

招集地点やその先のスタートラインでスタートを待つまでライバルたちと雑談などを、やいのやいの。いつの間にか知り合いが増えて、またみんなと同じレースに出られることが嬉しい。みんなと会うために、またシクロクロスをやろうと思う。ある! ある!

「速そうだけど遅い」という名言をどこかで聞いた。写真:おだカメラマン
そしてスタートの合図。スタートダッシュはそこそこに一箇所目の砂地をすべて乗ってクリア。スタートダッシュが速かった数人を抜いて、ここでなんと2位! このまま狭い林の区間に入れば抜きどころはない。一周どころか、このまま勝ってしまおうか! キラリ。

砂地に続く階段は自転車を降りて駆け上がる。前を向き(1位を目指し)、飛び乗るが、ペダルが空転するように軽い。チェーンが落ちてしまった。

再度自転車を降り、チェーンをかける。一度かけたつもりで飛び乗るが、またチェーンが落ちる。焦るうちに後続集団が通りすぎていく。

輝きは一瞬であった。マグネシウムの炎のように。これを挽回できるほどの体力なんてない。すべての砂地を乗って行く気でいたけど、まぁつらい。

そして砂地でランニングになると、あれよあれよと順位を下げる。後方から「あ゛い!(へい? おい? 愛?)」と、いかにも邪魔だドケと威嚇をするような声が聞こえる。

「ひとりでも自転車には乗っていたいんだ。自転車は乗り物だからね」と。写真:おだカメラマン
ランニング大会は苦手だもの。そりゃまぁ確かに邪魔でしょう。「はい、どうぞ」と横に避けてパスをさせるが、乗れそうな砂地になったので乗ると、ランを続ける彼にすぐに追いついてしまった。そして抜く。

勝ち負けを争う順位でもなし、えらそうに威嚇するもんじゃないわねと、抜きながら背中で語ったわけです。ランが得意でも自転車には乗りたいよね、腐っても自転車乗りなんだしと、背中で語ったわけです。

はっ、まさかブログに登場したいのか? それならいいのではないか? いいのではないか!

深い砂でまたランニング大会になり、迷うことなく全力ランの彼に抜かれるオレ。ランでもズンでもゴンでもバチコーン!でも速いが正義と、彼に背中で語られたわけです。降りても乗ってもよく、より速いものを選択するのがシクロクロスか。正しい。現実を直視できるオレ、弱い。

あー、しかし、ほんとつらい。乗れない区間はびゃーびゃーヨダレ出ちゃうの。応援の声も聞こえるけど、聞こえることがつらい。恥ずかしい姿を40分公開し続けながら、応援の声が聞こえるんだから。

「自転車は押しても自転車だ」と涙した。写真:さいかちさん
そのまま、レースは終了。声援に応えられず、ホントに申し訳ない。

今シーズンのレースは、次週のGPミストラルで終了。まだ、シーズンは終わっていないけど、来シーズンの目標。というか、自分へのムチをここに宣言しておく。

「来シーズン終了時に、カテゴリー3に降格が決まったら、眉毛を全部剃り、頭を丸めます」

ヒザも治り、情けない走りはもう終わりだ。「昇格しなかったら全剃りじゃないのかよ」って? それはメンタル的にもエンジンにならないもの。基本ネガティブなメンタルにはエンジンどころか逆噴射だもの。

これは、高い順位を目指し、昇格も視野に入れるための宣言ですよと。では、また吉見のGPミストラルで。今度はもっと輝けるように。

−−−
※朝食は牛乳をかけたミューズリー
※試走でゲッソリ
※ウォーミングアップは20分
※ウォーミングアップ前にRedBullを1缶もらって飲む
※空気圧1.6くらい、かなり柔らかかった

2013年1月28日月曜日

ペダルの話が多い「湘南ベルマーレシクロクロス」(2013/1/27)

フッジッサーン! 都内からのアクセス良し! 写真:tannenbaumさん
初開催の湘南ベルマーレシクロクロス(湘南シクロクロス)に参加してきた。シクロクロスを始めて2年と少しが経つ。全日本選手権出場を夢見て2年と少しだ。

正直なところ、全日本選手権へと繋がるAJOCC管轄下のレース以外のレースに出ても頑張れる気がしない。賞金より賞品より欲しいのはトップカテゴリー昇格なのだ。内緒だけど、そうなんだぜ。さて今回のこの湘南ベルマーレシクロクロスは、AJOCCのレースではないので勝っても昇格がない。

だからパスするか? 初開催のシクロクロスレースに参戦してブログを書くことが、へっぼこシクロクロッサーのシクロクロスへの恩返し。

「ここで盛り上げなければ、未来のシリーズ化もない。関東でGPミストラルと湘南ベルマーレシクロクロスが毎月行われることは、夢へと繋がっていないか? 昇格のチャンスが倍になるし“ミストラルしかしらない関東勢は井の中の蛙”と関西勢にディスられるのを黙ってみてていいのか? 自問せよ! これは最大限のお手伝いだ」と勝手に使命感を抱いて思い込んでいるわけです。

さて、現地へと到着し試走する。

パールイズミを着こなす色男
試走後はチームメイトの高校生と雑談をする楽しい時間。「寒いなー、今日は寒いから生脚やめとくわ。この黒いジャージで出るわ、まじ寒いし」「えー、カメラマン来てるのに?」「うむ、そうねぇ写真写り大事」「あさかさん、ブログのことしか考えてないですよね」「えっ?」「いいのか、それで?」……、いいのか、それで!

ゼッケンは107、自分がエントリーしたカテゴリー2は20人ほどのエントリー数と少ない。「テストレースですので」というけん制発言もチラホラあるようだ。勝手にライバル視しているTeamTAMAGAWAの面々もいるね。いいね!

このレースに出るにあたって、当たり前のようにペダルキャッチを失敗するスタートのもたつきを解消すべく、ペダルを使っていなかったクランクブラザーズのエッグビーターSL(現行のエッグビーター3くらいに相当するもの)に変更した。

これまで愛用していたTIMEのMTB用ペダルATACはとてもいい。とくに、着脱の「着」状態からの「脱」へのメリハリが素晴らしい。

TIMEがシケイン(障害物)前の「脱」の失敗率を大幅に下げると思っている。「脱」されているのに、そうじゃなかった。で、転けたなんてことは皆無。「脱」されていると思ったら、99%「脱」されている。

その点、エッグビーターはヌメリとしていて、ポロリと「脱」される印象。状況を乗り手に的確に伝える力でTIMEに大きく劣る。

ところが、エッグビーターは「着」が素晴らしいから迷う。4面キャッチで、他多数のペダルが2面キャッチであることと比べ、チャンスが2倍なのである。

これを本番と位置づけるAJOCCのレース(シクロクロス東京、GPミストラル)を前にテストする。シューズも新調した。自分にとってこの湘南はホントにテストレースなのだ。

変な手袋200円を装着。写真:有岡建設さん
招集されスタートラインに並ぶ。ねじ込めば1列目に入れそうだが、2列目に。いつもの感覚で「2列目も前のほうだろう」と振り返ると、後ろに3人しかいない。ありゃ、エントリー20人のレースはこんなものなんだ。少ないね。

テストレースと言えども、ビリにはなりたくない! 参加人数の少なさにビリを恐れる。いたってネガティブ。

そして、スタートの合図。ペダルがはまる。もたつきはない。これが4面キャッチの威力。

立派なスタートゲート。計測もチップで行われる。運営もとてもよかった。写真:小金井三郎さん
スタートしてすぐに階段で前が詰まる。接待シクロクロス風に前がはけるのを待って乗ったらギアが重い。あららら、もう最後尾。

「あさかさん、さいこーびだよー」「はひ」

すぐに何人か抜く。自分のペースに合う小集団についていく。ついていく展開というのはなかなかないので、それを経験しておく。

1周を終了し、2周目へ突入。関西圏ではおなじみのDJがらぱの実況も湘南の空へ。

手袋が気になる。写真:tannenbaumさん
突如ズブズブと進まない前輪。コンクリートの斜面を急降下し、コンクリートに着地するセクションで前輪がパンクしたようだ。

リムうちに強いとされるチューブラータイヤも、強くリムうちすればパンクする。試走ではなんてことなく思えていたところもレースペースでは牙を向く。

チューブラータイヤを過信していた素人に、シクロクロスの神様はまたひとつ経験値を与えたわけです。前輪タイヤの空気圧を状況に合わせて管理すべし。

ズブズブとそのまま進む。頃合いをみてリタイアしよう、いやー、まいった。パンクなんだからリタイアも仕方ない。

「どしたのー?」の声にも「パンクしたー」と答えられる心拍数に。闘争心はない。テストレースはもう終わりだ。

ピットにいるTeam12Soの総監督が「タイヤかえたるからピットまで走れ!」と。え、チーム員じゃないのに???

初めてのピットイン
初めてのピットにイン!「もう走りたくないよ~」と泣き言を言うロマンチスト系男子に「金払って出てるんだから最後まで走らないなんてもったいない!」と世の中カネ系男子。

前輪をつけかえられ、強制ピットアウト!

交換したタイヤがすこぶる進む。タイヤはパンクしたものと同じ、チャレンジのファンゴがついていたが、メネシスのリムで手組みされたホイール(スポークは2ミリだそうだ)がいいのか、空気圧が高めだから進むのか。とても軽い。

経過した時間をガーミンで確認すると20分。「あと20分も走るのか」という心境での残り20分。

下ハンにぎって、スピード差を確認するテスト。泥で前輪を滑らせながら走るテスト。

膝を怪我しているチャンピオンシステムのジェイムス・メイチンに周回遅れにもされ、強い人とのスピード差を感じるテスト。

そんなこんなで、レースを終了。機材トラブルがあっても周回遅れはみじめなものだ。テストレースなんて言ってたら余計なパンクテストまでついてくる始末。

ホイール交換後 写真:春日部写真店さん
心拍ベルトが胸を締め付けるから心拍数をとらないと決めていたけど、初めての湘南ベルマーレシクロクロス開催だもの。AJOCCシリーズ戦化を期待してるもの。ネタをどれだけ拾うかが重要だもの。

心が折れた瞬間を確認できる通称「折れ線グラフ」を公開し、シリーズ化祈願としてこのブログを終わりにする。

8分20秒の落ち込みったら! 不安定で平均値も低い。これじゃ勝てない。

応援ありがとうございました。Team12Soの方々もお世話になりました。

2013年1月14日月曜日

GPミストラル第5戦「凡戦のなかにも学びはあるのか」(2013/1/13)

枯れた草木とシクロクロス、冬(写真:tannenbaumさん
GPミストラルの第5戦に参加してきた。

雪の予報が次の日へスライドし、降雪の前のあたたかい1日。コースはいつもの通り吉見総合運動公園内につくられた。

が! いつもの通りと言っても、吉見総合運動公園はけっこう広い。夏の惨敗を思い出すサマークロスでも使われた公園の一角を使った超ハイスピードコースでレースは行われた。いつもの吉見であって、いつもの吉見ではない吉見だってある。

こっち側でつくるコースははっきり言って苦手。

「ハイスピードコースはテクニックより自脚が結果に繋がり、ロード出身者が走りやすく有利」なんて声もあるけど、ハイスピードで滑らずコーナリングをこなすってのはテクニックが必要だよ。あと「滑るか滑らないか知ったことではない!」と駆け抜ける度胸もかな。

自分は「縦、上下への動きには自信があるが、横への動きに自信なし。度胸なし」で苦手意識が先を行く。

招集が始まり、スタートラインに立つ。チームポイントのおかげで最前列に。

もう少し低く跳ぶと無駄がなくていいね
まだ午前9時台と、はやい時間なのにあたたかい。スタートラインに並びスタートコールを待つ間、ウィンドブレーカーをはおり、脚はすぐに脱げる合羽のズボンで隠す。それだけで震えないんだもの、あたたかい。

チームポイントが近く、勝手にライバル視しているTEAM TAMAGAWAの人たちが、まわりを囲む。TEAM TAMAGAWAは上位に残る人が多いので、ここをターゲットにしてあわよくばブチ抜く。それができれば昇格もある。

このチームは外から見ていると、とてものほほんとしていて仲が良さそう。いいね。今日の陽気とこのチームののほほんとした雰囲気に飲まれこちらの緊張はなくなり、同時に戦意までもがアレレのレ。いいのか、それで!

スタート5分前〜。ウィンドブレーカーを脱ぎ、合羽も脱ぐ。横から「おぉ、生脚」とつぶやきを聞く。男は生脚。この陽気で脚が寒いと感じる負荷しかかけられず、勝てるのかこの野郎。スタイルで威嚇する。ハッタリですがな!

スタート!

耳が寒いのは仕様です(写真:亘さん)
いつも通り、ペダルキャッチに失敗。カテゴリー3の最前列スタートであれば、多少のキャッチ失敗があってもすぐに先頭に出れたが、スタート後の全体のスピードが速い。

コーナリングスピードは速く、上下動の動きが下手な人が、上下の動きが必要なところで極端に遅く感じるが、抜くほど遅くないといういつもの罠。後ろから見ていて、とってもチャレンジングなコーナリングをしている。滑らなければ速いが、いつ滑るかわからないチャレンジングなコーナリング。ピッタリつけると落車に巻き込まれそうだ。

シクロクロスではピッタリと後ろにつかないようにする。前走者の落車を回避できるギリギリならペースメーカーに使えるし、今日のようなハイスピードコースなら空気抵抗も軽減されるのでよい。これが定説か。

トップカテゴリーならもう少しリスクは低いかもしれないけど、みるからに転けそうだもの。順位をあげるためにもリスク回避は必要だ。実際、豪快にスパーンと転けたもの。そして避けたもの。それが2回も。定説は先人の知恵だもの。

大田区から緑の刺客Sさんが接近中
(写真:tannenbaumさん
「マジきつい、舗装路で休むわー、休んでこその爆発だわー(心の声)」と脚をゆるめているのに、なぜか加速する我が自転車。まさかまさかのケツプッシュである。屈辱のケツプッシュをしたのは、先日、使わなくなった3本ローラーを3千円でお買い上げしていただいた緑の刺客S田さんだ。ケツプッシュのあとに颯爽と抜いていくS田さん。5千円で売れば良かったぜ。こんチクショー。

しかし、いままで休み所だと思っていた舗装路区間で脚を休めると、ズバッと抜かれてしまうのねー。簡単なところで休んじゃダメ。休むならむしろテクニカルな区間で休んだほうが、自分が障害物になって順位を下げないんじゃないか。カテゴリー2の3戦目にしてそれを感じる。

舗装区間で休みたくなるってことは体力も足りないんだから、高強度のトレーニングをして、積み上げていかなくてはね。凡戦のなかにも学びがある。

そんなこんなで、順位は44位中、21位。1位のゴールから1分51秒の遅れ(走行%は94)。実力通りの順位に落ち着いた印象。腰痛を抱えて走った割にまぁまぁだな(精一杯のイイワケ、ハッタリですがな!)。

あたたかな気候。椅子に座ってのんびりお茶でも飲みながらシクロクロス観戦をしたい第5戦だった。

応援ありがとうございました。

Twitterもやってます。やってますとも。