2011年9月14日水曜日

自転車レースは顔芸か

レース中の表情についてなんとなく話す機会があったので思いを巡らしている。

とある選手が「苦しいときに苦しい顔しちゃたら、余計苦しくなるから」と言っていた。

強い選手というのは苦しそうな表情をみせないことが多い。強いから苦しくないのだろうと思うかもしれないが、ゴールした瞬間にフラフラになることはあるから苦しくないわけではないようだ。

苦しいときに笑顔を意識的につくってみるとする。自己暗示にかかってスッと楽になる瞬間がくるかもしれないと思えなくもない。苦しいという暗示よりも力に繋がるのはなんとなく想像できる。

余裕の表情をみた他の選手の心が折れる可能性はゼロではない。

どれだけ自分をコントロールし、どれだけ相手をだませるか。うまくいけば展開は変わる。自分に追い風がやってくる。

アイウェアも表情をみせるものを選ぶのか、隠すものを選ぶのか。

表情をコントロールするのも戦術のうちだ。

苦しいときは苦しい顔になってしまうし、笑顔をつくれるうちは余力十分で、そのときの自分はきっと遅い。簡単な問題ではないが普段の練習でも意識をするようにしてみたい。