2014年3月21日金曜日
2014年3月4日火曜日
懺悔しなくてはいけません。「関東クロス第2戦 秩父」
枯れ葉のレース。写真:Do |
ひとつ、懺悔する必要がありました。このブログに結果を残していないレースがあります。「関東クロス第2戦 秩父」でのことです。
カテゴリ2残留のためのチケットを手に入れるためにマウンテンバイクで出場しました。
大事なことなので、繰り返し書きますが「シクロクロスのレースにマウンテンバイクで出場」しました。
この秩父のコースレイアウトは、マウンテンバイクが圧倒的に有利なものだと過去の出場経験者から聞いていました。
マウンテンバイクでの出場は、カテゴリ2のレギュレーションからは逸脱してはいません。
しかし、マウンテンバイク有利という甘い誘惑に誘われ、顔を知る多くのシクロクロッサーの中でマウンテンバイクにまたがることになるとは。残留、否、カテゴリ2への昇格の価値がどれだけのものだというのでしょうか。
そんな私のマウンテンバイクを指さされ、顔面の前にまでも指を突き出され「いいのか、それで!」と罵倒されても黙秘を貫き、凍てつく冬の秩父の地にときおり射し込んでくる太陽の光だけを友にスタートの合図だけを黙々と待っていたわけです。
いいのか、それで。いいのか、それで。自問します。これは残留のためのレースです。もはやシクロクロスではなくなっていました。
マウンテンバイクにまたがり、シクロクロッサー失格の烙印を自らに押したのです。
スタートの号砲が秩父の山に轟き、その音に多くのシクロクロッサーが心拍をあげ、それに呼応するように鳥たちの影がざわめくのを感じました。
最前列から先頭で入った第一コーナーで曲がれません。
泥沼化した急な斜面では自転車から降りなくてはなりません。重いマウンテンバイクが体力を削ります。慣れないマウンテンバイクがレースを過酷なものにします。
先頭だった私は、つぎつぎと順位を落としていきます。レースが終わり嗚咽。苦しさに耐え、流れ出たよだれが顔面の体毛に絡みます。マウンテンバイク有利とは何だったのか。
シクロクロスで出場するほうが速かったのではないかと。
それを後悔した瞬間、自らに押したシクロクロッサー失格の烙印が、淡く消えていくのを感じていました。
2014年2月25日火曜日
C2残留やれんのか。崖っぷち3連戦の最終戦「茨城シクロクロス」
写真:タンネさん |
残留をかけての崖っぷち3連戦の最終戦「茨城シクロクロス第2戦」に出場してきた。このレースで66%以上の順位に結果を残せば、カテゴリ2残留。ダメなら降格でシーズン終了。
カテゴリ2は約12時スタートとはいえ、早朝に到着してものんびりという感じでもなく、ウォーミングアップのためのウォーミングアップを含めたウォーミングをしたいこと、アップ後に決戦用ジャージに着替えることを考えると、10時くらいから動きはじめなくてはならない。
この時間にスタートするほかのカテゴリを観戦できないのが残念だけど、狙ったレースではまず自分を中心に考え、集中力を高めていくことにした。自分がまずは楽しむ。それでいいんだ。
アウトドア・アイテムに囲まれたTeamTAMAGAWAの清水さんが、お汁粉を食べているのを横目に「え、スタート前にお汁粉?」とひとこと牽制し、ウォーミングアップの準備をする。
小貝川河川敷の寒空の下、汗だくになるまでローラーをまわす。「いまのキツイは、レースでのラクをつくる」と信じ負荷をかける。
滴る汗をふき、ポカリスエットと水で水分補給、VESPAと梅丹本舗のカフェインプラスで合法ドーピング。この組み合わせも今日で3戦目。効くか効かないか、結果は出たが体感はない。
着替えたジャージのゼッケンは16番。スタートは前から2列目で悪くない。いつも上位でゴールするTeamTAMAGAWAのふたりを残留基準にし、離れないように意識する。
Facebookでは「全力アシストします」と言っていたTAMAGAWAの金子さんが、スタートラインでマイクを向けられ「表彰台狙ってます」と答えた。全力アシストはどこ行った? いいのか、それで。
出走者は33人、21番目ぐらいまでが残留基準。スタートで少し前に出てあとは耐えしのぐ、ここ2戦のやり方を踏襲できるか。
スタート! 可も不可もないスタートダッシュと安全第一の自転車さばきで、計画通りに少し前にでる。
しばらく7番目くらいで進むが、カーブのたびに前につまってしまい必要以上にブレーキングさせられる。
ほぼベストな空気圧で使ったときのIRCのチューブレスタイヤ「シラクCX(SERAC CX)」の旋回性能の高さにニヤリ。
これまで黙ってはいたけど、カーブが誰よりも下手だと自覚していた。とにかく曲がらず、外にふくらんでいた。
写真:MakotoAYANOさん |
後続に追いつかれることに怯えながらも、ふくらまないようにスピードを落とした。加減速のギャップは体力を奪いとる。だからとにかくそれを補う体力をつけなくてはいけないと思っていた。
「プロなんかはねー、空気圧1.3や1.5くらいまで落とすんですよ」とかいうタイヤベコベコ至上主義に騙されていた。
この風潮には「騙されていた」とここでハッキリ言い切りたい。それぞれのタイヤのそれぞれのセッティングを見つけることが重要。
崖っぷちの3連戦の中に、覚醒をみた。眠っていた力の開花を自分のなかに感じていた。
しかし現実問題、前がつまると無駄に体力を消耗してしまうので、その結果直線で離される。
「いま10位くらい!」
「いま12位!」「いま15位!」
写真:春日部写真店 |
抜かれる、抜かれる。あきらかに脚力の差があり、背後につくことも許されないスピード差でブチ抜かれる。
スピード差をつけてブチ抜き、相手の心を折る作戦も含まれているにしてもライバルたちは速い。
残り1周の表示。高密度に順序がひしめき合うカテゴリ2では、たったひとつの転倒が命とりとなる。まだまだ安心できない。耐えるところは耐え、絶対に転倒してはいけない。
写真:タンネさん |
耐えて耐えて、耐える。とくに直線を耐える。耐えてつらくても脳は明晰に予定通りの場所にタイヤを向かわせ、予定通りにコースをトレースする。
ラスト1周、今シーズンのすべてのベストを集約する。さぁ吐くまで踏めるか!
結果、14位でゴール。ゴール後「おめでとう」と言ってくれるライバルたちと握手する。昇格までもう少しだった3位の選手まで「おめでとう」と祝福してくれる。なんという心のひろさだ。これが強いものの優しさだ。
拾ってしまった子猫の飼育と犬のペコの世話に、残業増で練習ができなかったことに加え、出場したレース中のトラブルも多く3回もDNFと今シーズンはホントに厳しかった。
そしてIRCタイヤ。このタイヤにかえてからの崖っぷち3連戦、乾いたスピードコースの湘南、進まない泥の桂川、そして今回の茨城を転倒ゼロで、連続の残留基準クリア。
これまで、チューブラー使用でベストのセッティングを出せずにいたという気づきを与えてくれたIRCのシラクCX。タイヤにどこまで求めるかにもよるんだろうけど、必要十分の性能だと思う。
来シーズンは何を使おうかと、思い巡らす機材スポーツの楽しさはベストなセッティングを知ることで加速する。ベストな空気圧を見つけた高価なチューブラーで、空気を切り裂くディープリムのホイールだったらどうなんだろうか。シラクCXで十分とは言ったものの、それもまた気になるねというのが正直な今の気持ち。
ついにコーナーワークという大きな伸び代をほぼ失った。来シーズンこそ、勝負の年だ。
ピットに入ってくれたTeamCUOREのみなさん、会場で工具を貸してくれたスネルの諏訪さん、応援してくれる人たち、レースでやりあえたライバルたちに感謝します。金子さんの全力アシストにも感謝します(¬_¬)
2014年2月4日火曜日
桂川でやれんのか、初めての関西シクロクロス(2014/2/2)
京都の泥を巻き上げるために、初の関西遠征。写真:yasuさん |
残留チケット1回目(3回で残留)を得た「前回の湘南シクロクロス」に偵察に来ていた京都のマリオは言った「湘南のカテ2遅っ、湘南はカテ2.5やな」と。「?」顔の自分に「桂川に来ればわかる」と。
ならば、行ってやろうじゃないの。残留チケット2回目を掴みに行こうじゃないの。関西のレベル、どんだけのもんだべさ!
さて、ナビに翻弄され、迷いに迷って桂川。着いた途端「グエルチョッティのそれ、メッチャかっこえ」と小学生に絡まれる。「カンパニョーロでメッチャかっこえ」、初対面でもグイグイとこれも関西らしさだろうか。そんな初関西シクロクロスで初試走。
「GPミストラルに似ていて、得意なヤツだわ」
しかしこれ、京都のマリオが言うに「例年の桂川の2倍きつい」らしい。私の得意宣言に「関西は湘南とは違う。残留? むり、むり」と再度、圧をかけてくるマリオ。お主、ワリオか。
三船雅彦氏によるシクロクロス教室にも参加し、盗める技は盗む。それなりに乗れているし、いまさら習うことなんて……と思っていたが、1周3秒を縮めるヒントがそこにはあった。
他のレース会場でも使えるヒントではあるが、参加費500円を払ったので、ここには書かない。なんでもネットでタダだと思ってはいけない。
三船教室で手をあげる良い子のみなさん。写真:高木さん |
はい、変わって次の日レース当日。夜から降った雨でコースはグチャグチャ。斜面は滑り、平坦は重い。「例年の桂川の8倍くらいはきついんじゃないか、マリオ」というコースに。
乗車できない場所が増え、そこでは渋滞になるだろうから、残留チケット2回目ゲットするには、とにかくスタート位置とスタートダッシュ次第ではないかと。前に出て、耐える。それしかない。
出走人数は72人。
スタート位置は、関西シクロクロス前レースの獲得ポイント順だとかなんとかで、スポット参戦の関東組には厳しい厳しいほぼ最後尾。関西シクロクロスの運営がしっかりしすぎて、関東勢が前に並ぶスキはなし。さすがの関西シクロクロス。私はつらい。
マリオ、このやろう。写真:ムスメミユキ |
スタートして直線で30番目くらいまで前に出る。長い直線を終えても視界に入る京都のマリオをはやく消したいと焦る。
今日もタイヤはIRCのシラクCXだろ。写真:ムスメミユキ |
毒の沼地で。めっちゃかっこえ自転車も泥まみれ。写真:つっつん |
やはり前回同様「SHAMALにIRCのシラクCX」のおかげでコーナーは余裕。しかし、苦手な担ぎ、苦手な押しで体力が削られ、踏め踏め区間で次々と抜かれてしまう。
知人たちの応援の声も聞こえるが、周を重ねるごとに「こりゃダメだろう、ダメだろうけどまぁガンバレ」という雰囲気の声色になっていく。追い打ちでコーステープがクランクに絡まり頭真っ白。絡まるテープを解き、ちらりと振り向くと、後ろに続くものはなかった。
終わった。終わったか。
関東組よ、関西は障害物が高いぞ。写真:ムスメミユキ |
関西、京都くんだりまで遠征して、終わったのか。終わっていても途中で投げ出すこともできず、苦しみの表情を演じなくてはならないのがシクロクロス。そう落胆している自分に「はい、45、46、47〜、50まで残留」の声。
「後続なしというか、後ろは遠いのね、離れてるのね、心が折れているのね」と俄然やる気に。とにかくこの位置をキープ。我慢、我慢。
我慢の末、最後の1周でひとりを抜くオマケつきでゴール。おそらく46位だが、天の声のカウント頼りで、順位に確信はなく、よろこびのガッツポーズもなく。
ゴール後の心拍数急降下で胸が苦しく嗚咽が止まらない。
結果は、46位で残留チケット2回目をゲット。ここまで超崖っぷち。残留に向けた過程が熱すぎて倒れそうだ。
関東組のみなさん、現地でお会いしたみなさん、応援してくれたみなさん、ありがとうございました。アウェイながらもホームを感じて、おかげさまでひとまずの目標を達成できました。
次戦はシクロクロス東京をパスし、茨城シクロクロスに参戦。おそらく、これが今季最終レースで、ここで残留するか降格するかが決定するだろう。
※業務連絡……IRCのタイヤ(シラクCX)にかえてから残留チケット2連続ゲットです。これは結果が出るタイヤということです。チューブラーは敷居が高いと思う人は迷わず買えばいいと思う。買うときは「あさかのブログをみたので」とひとりごとを言うのだぞ。
そしてつい最近、なにやらマッド用が発売になったとか。マッド用ではなくても十分に走れたというのに。マッド用ならもっと走れちゃうのか、だったら無敵だな。IRCさんへ。供給お待ちしております!
2014年1月28日火曜日
湘南ベルマーレシクロクロス第3戦、シラクCXを実践投入(2014/1/26)
スタート位置よし。がんばろう、オレ。写真:春日部写真店のおださん |
脳天直撃の1回転で1周もできずにDNFになった前回の湘南ベルマーレシクロクロス第2戦からたったの2週間後に、湘南ベルマーレシクロクロス第3戦が開催された。
頚椎捻挫の治療にほぼ2週間。癒えてきたと安心していたらひどくなったりで、トレーニングらしきトレーニングはできずにレースをむかえた。
唯一の「のぼって、くだって」。写真:山口でC2残留を決め、関東観光中の京都のマリオ |
残留のためにやったことと言えば、IRCのチューブレスタイヤ(シラクCX)を導入したことくらい。タイヤの恩恵を受けるためというよりも、ロードで使っていたCampagnoloのホイールSHAMALを使えることが強力な武器になるだろうという目論見。
どこまで低圧にできるか、その限界値が低いほどしなやかで、グリップ力があると高く評価がされがちなシクロクロスのタイヤ界。「よくわからないけど、低圧にして満足していた自分」にシラクCXは新しい解を提示してきた。
極端な低圧よりも、少し高い空気圧のほうが曲がるのだ。タイヤが腰砕けになってコントロールできなくなるところまで空気圧を下げてもダメだったのだ。ベストな空気圧が思い通りの操舵性をつくる。この発見をもって湘南ベルマーレシクロクロス第3戦に出場した。
スタートは最前列。残留へのチケット1枚目を絶対にとる。同じく最前列に並んだTeamTAMAGAWAの面々についていけば、それで1枚はとれるだろう。勝ちはのぞんでいない。
ペースをつかむために始めから先頭に出るつもりはなく無難なスタート。テクニック不要の踏め踏め区間でパスされることが多かったが、ベストなセッティングが出せたシラクCXのおかげで、コーナリングが思った通りに描けた。
つった両脚にきびしい。写真:京都のマリオ |
背後につかれてもインを絶対に刺されない自信を持ってコーナーを攻められることが、体力の消耗を最小限に抑える。
結果39人出場で16位くらい(未確定)でゴールし、残留チケット1枚目ゲットに思わずガッツポーズ。ほとんどの人にとって意味不明で「ネタ認定」されていたらしいガッツポーズは、心からの渾身のガッツポーズだ。
注釈:勝ってない。写真:京都のマリオ |
注釈:勝ってない。写真:ゆみちゃん |
残留チケット2回目をとるため、次戦は初の関西シクロクロス(桂川)に上陸!
2014年1月21日火曜日
シャマルにIRCのシラクCXを
2014年1月12日日曜日
湘南ベルマーレシクロクロス、最低の結果と最高の演出(2014/1/12)
う、ブレーキ遅すぎた! |
タイヤロックして制御不能! |
階段のほうになぜ行く! |
あ |
ぐわしゃ |
…… |
湘南ベルマーレシクロクロス(会場は初開催となった中井中央公園)に参加してきた。
抜きどころの少ないこのコースでは「勝負どころと思われた1発目の急なのぼり」で、意外にも上位のほうで山頂まで辿り着いてしまって、アドレナリンどくどくのレースモードになってしまった。
この下りを完全にオーバースピードで突っ込み、先は行き止まりなので結局その分ブレーキを強く握ることになる。タイヤはロック。ぬめった路面でふらついてこのような結果に。
強く頭を打ちつけてしまい、またしてもDNF。1周もできなかったどころか、この後に待ついくつかの危険箇所にも辿りつけてもいないという不甲斐なさ。
完全に自分のミスだ。
試走ではたやすくこなせたコースでも、本番ではまったく別物になってしまう。ミスとはいえ、今シーズンのついてない具合は、まさに降格への青信号。
すでにむち打ち状態で、寝ておきたらもっとひどくなるんだろうな。
「明けない夜はない」というポジティブな言葉を耳にしたことがありますか。私は明日、目覚めたときの痛みが怖い。しかし「明けない夜はない」。ネガティブな意味でな。
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2014年1月9日木曜日
フロントのシングル化、カンパニョーロCXクランクにWOLF TOOTHの場合
フロントの変速に不安があり(シマノ比)、インナーに入れることにややためらいがあったグエルチョッティのフロントシングル化。
どうせなら時流に乗りたく、チェーンリングにはWOLF TOOTHを選択。歯が長く、チェーンの脱落も防ぐという噂。
カンパニョーロのCXクランクにインストールするには、チェーンリングに加工が必要(おそらく自己責任)だそうで、それをブログで紹介しているAbove bike storeへ。
店主の須崎さんはシクロクロッサーで、カテゴリ2を走るライバルのひとりでもある。いつもお世話になっているショップではないけど、これもシクロクロスが結んだ縁と、今回の魔改造をお願いした。
インストールを終えたグエルチョッティにまたいでみて、自分がアウター至上主義になっていた理由がわかった。
アウターリングを装着した状態でインナーに落とすと、チェーンに余裕がありすぎ、ダイレクト感が削がれているのである。思うように力が伝わらないように感じるそれが嫌いであった。
フロントをシングル化したことでチェーン自体も必要十分な長さに最適化されたので、小さなチェーンリングでもダイレクト感が残ってくれる。
フロントの歯数、リアの歯数の組み合わせ次第では、関東で開催されるレースのほとんどに対応できるはず。
原則スペアバイクなので、試走してみて考えればいいやというお気楽な立場でブログに残しておく。
Above bike store
http://www.abovebike.com/
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