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2013年11月5日火曜日

課題発見!?「東北シクロクロス 猪苗代湖」2013

無事故・無落車、無難なスタート(写真・有岡建設さん)
11月3日の「ツール・ド・東北」のボランティア活動を終え、11月4日の東北シクロクロス「猪苗代湖」に参戦してきた。

カテゴリ2の出走数は19人。20人に満たない今回のレースは優勝者だけがカテゴリ1に昇格する。2位じゃダメなんですよ、2位じゃ。
軽快に障害物を飛び越えているようにみえるがー(写真・春日部写真店)
去年の猪苗代湖は乗車したままいける人、いけない人がわかれる絶妙なコース設定で、乗ったもの勝ちという印象だったし、実際、自分自身は乗れる人だったこともあり、今回もそこそこの結果を出せる自信があった。

(写真・Tanne Momikoさん)
がしかし、試走をしてみて愕然。乗れない区間が大幅増。砂が深い。

スタートはアスファルトを直進する。他の出場者に囲まれたスタート位置からスタートし、前にでることもできず安全走行でシングルトラックへ。シングルトラックに入ると先頭が遅く、しばらく詰まった列で進行する。

抜きどころなく、ひらけた砂地区間までそのまま。

砂地でバラける。乗れない区間では、他者が光の速さにみえるほどの鈍足っぷりを発揮して次々と抜かれてしまう。

ランで抜かれて差がついて、乗車区間で追いついてもそこはシングルトラックで抜きどころなし。その繰り返しで、先頭とは差がつくばかり。

後輪に太い木が入りロックするなど、小さなトラブルもあったけど、そもそもこんな走りじゃ、そんなの関係ない。そう、それくらいわかってる!
シクロクロス界一の鈍足(写真・Tanne Momikoさん)
結果は、出し切った感が薄めで19人出場中の16位。トップとは約4分差。4周しているので、ランで20〜30秒のロスしている可能性も? 自分はそれくらいランが遅い。

「こんなにかかとがパカパカするシューズでよくぞあの速さで走れるものだ」と、Team12soの面々にレース後に問うと「パカパカしないし」「それシューズあってない」の大合唱。

「かかとが1センチも浮かないのか!」との問いにも「浮かない」と。

かかとがパカパカするから、前へ踏み出せない。前へ飛べないのよね。

シクロクロスで使うMTBシューズは、そもそも走るためのシューズではないんだし、みんなそんなものかと思っていた。同じ条件のもと競い、自分はただの鈍足かと思って疑ったことがなかった。

水玉のソックスを気にいってはいているけど、もしかしたらこれが原因か。シューズそのものの問題か。ランが極端に遅い原因がここだとしたら、早急にこれを解消しなくてはならない。

ちなみにジョギングは不得意ではない。短距離走ならスピードもあるはずなのだが。鈍足のわけがないのだが。が!

野辺山シクロクロス2daysに続く。

2013年10月15日火曜日

茨城シクロクロス(AJOCC)


それなりの乗車姿勢で追走。余裕あるね。(写真:さいかちさん)
オンザロードの影山さんがオーガナイズする「茨城シクロクロス」に参戦してきた。

結果から書くと参戦というレベルじゃない。たった1周と少しまわったところで、後輪のタイヤが外れて、そこでレースを終えてしまった。

1周目を9位くらいでまわり、優勝候補といわれていた黒いジャージのライバルを射程圏内に追走。心拍に余裕があり、1枚か2枚ギアをかけることも視野にいれつつ、さぁこれから!という2周目でタイヤが剥がれ、ブレーキロック。後続に抜かれまくり、メンタル的にジ・エンド。

試走では問題なかったリアのタイヤ。試走と本番では負荷のかけかたが違うのよね。

原因は、去年貼り付けたものをそのまま使用したこと。これに尽きる。

帰宅後、確認すると前輪はしっかりと張り付いていたが、後輪は、残りの部分も弱い力を加えるだけで簡単に剥がれてしまった。去年のお台場シクロクロスの砂の粒子とリムセメントが反応して硬化してしまったのかも。

まぁ、とにかくシーズン前に張り替えていれば防げていた話。

これシクロクロスの先人の知恵としては当たり前のことかもしれないが、身近なところにそれを知る人がいないので、自分は一からトレースしている格好だ。

このブログを読んだ人は先人の知恵として活用するように。

先人の知恵繋がりとして、写真を1枚。

ゼッケンはこうやってつける
池本選手が「ひとり遠征時のゼッケンのつけかた」を披露してくれた。脚のヒザで擬似的に肩をつくりゼッケンをとめる。「シクロクロス、ひとりでできるもん」を目指すしかない人見知りシクロクロッサーにオススメ。

茨城シクロクロスは、コースは良かったし、実況もスタート前の選手を鼓舞する和太鼓演奏の演出も素晴らしかった。また走りたい。

2013年7月23日火曜日

マウンテンバイク全日本選手権マスターズ(2013/7/20)

マウンテンバイクへの苦手意識はなくなったが。撮影:伊東さん
マウンテンバイク全日本選手権マスターズに出場してきた。

職場の体制が変わり練習量が激減。焦って負荷をかけヒザを壊し、それにプラスして背中の骨を骨折と、まぁいろいろと劣化要素満載のその後であった(詳しくは聞かないで)が、その骨折からの復帰したJシリーズのきじま平では、今度は1周もせずにチェーン切れリタイア。結果的に温泉まったり1泊旅行となってしまった。

ただ、このきじま平での試走と約半周の本番で、マウンテンバイクへの苦手意識がイッキに吹き飛んだ。マウンテンバイクでもシクロクロスと同じく追い込める。乾いた路面なら臆せずにやれる。

やられ役でも美しく。ここで目指す美しさとは、一切のトラブルなく、優勝選手と同一周回すること。とっても高い理想を求めるあまり、プレッシャーで潰れそうに。

前日に食べたサービスエリアでの、味噌カツ丼の油が合わなかったのか、トイレに通うこと6回。必死にヨーグルトを食べるレース前の夜、猫の餌を狙うアナグマが出没する宿で寝る。

レース当日。天気は曇り、最高気温23度と予報。試走時間の1時間後がスタート時間だからウォーミングアップは、試走で追い込むことにしていた。1時間たっぷり試走する。前日の試走と当日の試走でコースは頭に入った。

川をわたる前の、真下にズドンと落ちる急角度のセクションも29erの大きな車輪が心に余裕を与えてくれる。みんなが行けるのだから29erに乗っていて行けないわけがない。前日の試走1週目で目の前の人が前転していたが、気にしない。涼しい顔でこなし、自分に酔うのだ。

スタート30分前、カフェインがたっぷり入ったメイタンのアレを飲む。スタート位置は最後尾からひとつ前あたり。スタートループ+本コースを6周まわれば完走。

撮影:京都のマリオさん
スタートループは、スタートしていきなりシングルトラックに突入させず、スタートの混雑緩和を狙った広い舗装路を含んだもの。後方不利の大渋滞が発生しない考えられたコースレイアウト。

スタートの合図。脚を使わず前に上がりたい。が、マスターズといえども、やっぱりそれは全日本選手権。全体のスピードが速い。速くても集団落車がおきそうな危険な感じがないのが、これまた全日本選手権という感じだろう。まっすぐ走れる人ばかり。

インからスタートしていたが、アウト側に抜け、傾斜のついた舗装路を駆けあがって前へ行く。あがって4分の1くらいまでが限界か。そしてマウンテンバイクにふさわしい起伏のあるコースへ。

傾斜のきついところで、ベテラン勢に抜かれる。長いのぼり坂は、心が折れるには十分す
撮影:京都のマリオさん
ぎるほど考える時間がある。追い込まれ、こわばった身体での下りは、コントロールが危うくなる。

試走では簡単だったコーナーの難度が劇的にあがる。

落ち着いて乗った試走のほうがタイムがいいのではないかというくらい落ち着きのない下り。身体を支持するふくらはぎがプルプルと、意志をもって主張する。

ズドンと落ちるセクションをクリアし自分に酔うも、すぐにまた考えてしまうのぼり坂。パラパラと他の出場者が見えるが、先頭が1周を終えたアナウンスが遠くで聞こえる。切られることがわかっても走り続けるレースは孤独だ。「あさか遅い! あさか遅い!」という外野の声に苦笑い。そう、自分は遅い。誰よりもね。

撮影:伊東さん
さて、何周できるだろうか。この折れた心で。ニュートラル・サポートがボトルをかかげ、声をかけてくれる。折れてしまった自分にその水を受ける権利があるのだろうか。脚がつるほどの力をこめているか。サポートは全力で挑むもののためにある。

ニュートラルを正視できない。
無念。撮影:小金井三郎さん

淡々と淡々と、やはり脚がつる気配さえもなく時間は過ぎていく。そしてスタートラインに戻る手前で、運営スタッフに制止される。

まだコースを走っている人たちをボンヤリと眺める。自分はここにいる誰よりも遅い。わかってはいたけど、愕然とする。

結果はスタートループ+本コース3周、走行時間は50分ほど。60人の出走で52位。

腰がつる。自販機から吐き出されたコーラと釣り銭が遠い。余力なんてなかった。折れた心のせいではない。結果は実力の通りだろう。

悔しい。しかし、実力差が明確になるレースは楽しい。来年も出たいと思った。完走したいと思った。

同じレースで完走を果たしたドSのS田さんに言われた「今日は何しにきたのー?」がまた効いた。

2013年2月18日月曜日

GPミストラル最終戦「検証:練習しないとどうなる」(2013/2/17)

初登場のオークリーと。タンネさん、いつも写真ありがとうございます。
GPミストラル最終戦、カテゴリ2に出場。

スタート位置は2列目。スタートのペダルキャッチはそこそこ。スタートした直後はまわりが遅く感じるほど軽快で、するすると4位まで浮上した。

調子が良かった序盤
この日、このレースで優勝したTEAM TAMAGAWAの金子楓選手に一度パスされて、パスしかえす余裕があり、メンタル的にも悪くなかった。「あの時はついていけないくらい速く、離された」とレース後の金子選手がリップサービスしてくれたほどだ。

ほかの観戦者からみても「今日のあさかは一瞬の輝きを放っていた」とレース後に聞く。へへへ、短距離走はそこそこ速い家系の生まれですので。

心のホームレース吉見のおかげなのか、驚きのスタート。しかしこれが10分ももたずに大失速してしまう。全身が重い。

中長距離走は極端に弱い家系の生まれですので。な。。。

その体力が削がれた状態は集中力までもを欠き、なんてことないところで落車してしまう。これで右のシフトレバーが折れてしまった。前ブレーキが強くかけられないからコーナーで突っ込めない、変速がリズムよくおこなえない。

次の次を考える余裕がなく、その場その場で対処する走法に終始してしまう。
地獄のランニング。ランが弱くてまいっちゃう。写真:おだじーさん
ズルズルと順位を落とす泥沼ランニング大会地獄。流れっぱなしのヨダレに強い風が吹き、くちびるを冷やす。

いつになくつらい。つらくても前を向こう。痛む身体、呼吸の音を楽しもう。腰をあげ、心臓が激しく刻むビートに合わせてダンシングしよう。ひと昔前の歌謡曲の歌詞みたいな調子で。。。

そしてゴール後に嘔吐した。

52人(だっけな?)中、42位。4位からここまで落とした。ヒザの痛みで3週間、いやもっとか、レース以外で自転車に乗らない生活を送ったことがそのままレースの結果に。

折れた機材。いいのか、それで!
写真:有岡建設さん
機材トラブルはあったにせよ、練習不足による持久力の低下が敗因であることは明らか。

毎日のように負荷をかけていた身体に、何もしなくなる日が続くと、アッという間に持久力は落ちる。

練習しないとこんなにも弱くなるんだ。逆に考えると、練習をすればするほど強くなれるということだろう。中長距離走は極端に弱い家系の生まれでもな。。。

シクロクロスシーズンが終わり、シクロクロスで知り合った多くのひとにしばらく会えないのはさみしい。半年後のシーズン開幕では、2段階くらい強くなって会いたいと思う。

応援ありがとうございました。

レース翌日の通勤電車でこれを書いている。朝起きて、かわいた喉で軽く咳をひとつ。全身の筋肉に響く咳。この筋肉痛はカテゴリ3でも勝機を感じなかった弱かったときのレース後のあの痛みだ。

弱体化をここでも確認できた。やっぱりそういうことなんだ。やらなきゃ弱くなる。その事実こそが、明日への希望の光だ!

ヒザ痛を治して春からのマウンテンバイク・シーズンに突入。シクロクロスで勝つためのマウンテンバイクという位置づけだけど、やるからには本気でやるよね。吐くまで踏めるか、MTB。

Twitterもやってますが、ぶつぶつうるさい家系に生まれましたので。。。

2013年2月10日日曜日

第2回「シクロクロス東京」自転車には乗りたい

「自転車は乗るためにある」と思っていたあの瞬間。写真:musumemiyuki氏
去年はパスしたお台場でのシクロクロス「シクロクロス東京」に参戦! 去年パスした理由は「砂地獄がイヤ」なんて、そんなヘタレなことじゃない。昇格に関係のあるAJOCCのレースじゃなかったから。

今年参戦したのは、今年はめでたくAJOCCのレースになったから。この割り切り具合がオレなのです。去年、猪苗代湖畔で行われた「東北シクロクロス」で砂地を走るコツを掴んだという過剰な自信もある。

しかし、ここ2週間、まったく乗れていない。数ヶ月前から仕事が忙しく、あまり乗れてない焦りから、2週間前の夜のローラー台で負荷をかけすぎヒザを壊してしまった。歩くのもつらいほど痛みを感じ、とにかく安静にしていた。

練習不足が焦りになり、劣化した脚に以前と同じ負荷をかけて身体を壊してしまう。壊れた身体では乗れないから、さらに劣化する魔のループ。

これって、誰でも経験する失敗なんだろうか。これまでの数年間、怪我なく順調にやれてきたので「重いギアでヒザを壊す」というのは都市伝説に近いものかと思っていた。

練習不足になったら気をつけようね。都市伝説なんてことは決してない。ヒザの痛みはココロも壊す。スキマ時間ができても痛みで練習できないってつらいよ。

さてさて2週間続いたそのヒザの痛みは、レース前日に消えていった。タイミングがいいんだか、悪いんだか。

それもあって、今日のレースの目標は「一周だけでも輝いて」とした。たんたんと過ごす日々の中には、一瞬だけでも輝けるって、それほどないものよ。それを今日やる!

スタート位置はエントリー順でなんと最前列。申し込みが早かったのね。やる気だね、数カ月前のオレ。練習量も多くて、きっとヒザも元気だったね。AJOCCだもの。

招集地点やその先のスタートラインでスタートを待つまでライバルたちと雑談などを、やいのやいの。いつの間にか知り合いが増えて、またみんなと同じレースに出られることが嬉しい。みんなと会うために、またシクロクロスをやろうと思う。ある! ある!

「速そうだけど遅い」という名言をどこかで聞いた。写真:おだカメラマン
そしてスタートの合図。スタートダッシュはそこそこに一箇所目の砂地をすべて乗ってクリア。スタートダッシュが速かった数人を抜いて、ここでなんと2位! このまま狭い林の区間に入れば抜きどころはない。一周どころか、このまま勝ってしまおうか! キラリ。

砂地に続く階段は自転車を降りて駆け上がる。前を向き(1位を目指し)、飛び乗るが、ペダルが空転するように軽い。チェーンが落ちてしまった。

再度自転車を降り、チェーンをかける。一度かけたつもりで飛び乗るが、またチェーンが落ちる。焦るうちに後続集団が通りすぎていく。

輝きは一瞬であった。マグネシウムの炎のように。これを挽回できるほどの体力なんてない。すべての砂地を乗って行く気でいたけど、まぁつらい。

そして砂地でランニングになると、あれよあれよと順位を下げる。後方から「あ゛い!(へい? おい? 愛?)」と、いかにも邪魔だドケと威嚇をするような声が聞こえる。

「ひとりでも自転車には乗っていたいんだ。自転車は乗り物だからね」と。写真:おだカメラマン
ランニング大会は苦手だもの。そりゃまぁ確かに邪魔でしょう。「はい、どうぞ」と横に避けてパスをさせるが、乗れそうな砂地になったので乗ると、ランを続ける彼にすぐに追いついてしまった。そして抜く。

勝ち負けを争う順位でもなし、えらそうに威嚇するもんじゃないわねと、抜きながら背中で語ったわけです。ランが得意でも自転車には乗りたいよね、腐っても自転車乗りなんだしと、背中で語ったわけです。

はっ、まさかブログに登場したいのか? それならいいのではないか? いいのではないか!

深い砂でまたランニング大会になり、迷うことなく全力ランの彼に抜かれるオレ。ランでもズンでもゴンでもバチコーン!でも速いが正義と、彼に背中で語られたわけです。降りても乗ってもよく、より速いものを選択するのがシクロクロスか。正しい。現実を直視できるオレ、弱い。

あー、しかし、ほんとつらい。乗れない区間はびゃーびゃーヨダレ出ちゃうの。応援の声も聞こえるけど、聞こえることがつらい。恥ずかしい姿を40分公開し続けながら、応援の声が聞こえるんだから。

「自転車は押しても自転車だ」と涙した。写真:さいかちさん
そのまま、レースは終了。声援に応えられず、ホントに申し訳ない。

今シーズンのレースは、次週のGPミストラルで終了。まだ、シーズンは終わっていないけど、来シーズンの目標。というか、自分へのムチをここに宣言しておく。

「来シーズン終了時に、カテゴリー3に降格が決まったら、眉毛を全部剃り、頭を丸めます」

ヒザも治り、情けない走りはもう終わりだ。「昇格しなかったら全剃りじゃないのかよ」って? それはメンタル的にもエンジンにならないもの。基本ネガティブなメンタルにはエンジンどころか逆噴射だもの。

これは、高い順位を目指し、昇格も視野に入れるための宣言ですよと。では、また吉見のGPミストラルで。今度はもっと輝けるように。

−−−
※朝食は牛乳をかけたミューズリー
※試走でゲッソリ
※ウォーミングアップは20分
※ウォーミングアップ前にRedBullを1缶もらって飲む
※空気圧1.6くらい、かなり柔らかかった

2013年1月28日月曜日

ペダルの話が多い「湘南ベルマーレシクロクロス」(2013/1/27)

フッジッサーン! 都内からのアクセス良し! 写真:tannenbaumさん
初開催の湘南ベルマーレシクロクロス(湘南シクロクロス)に参加してきた。シクロクロスを始めて2年と少しが経つ。全日本選手権出場を夢見て2年と少しだ。

正直なところ、全日本選手権へと繋がるAJOCC管轄下のレース以外のレースに出ても頑張れる気がしない。賞金より賞品より欲しいのはトップカテゴリー昇格なのだ。内緒だけど、そうなんだぜ。さて今回のこの湘南ベルマーレシクロクロスは、AJOCCのレースではないので勝っても昇格がない。

だからパスするか? 初開催のシクロクロスレースに参戦してブログを書くことが、へっぼこシクロクロッサーのシクロクロスへの恩返し。

「ここで盛り上げなければ、未来のシリーズ化もない。関東でGPミストラルと湘南ベルマーレシクロクロスが毎月行われることは、夢へと繋がっていないか? 昇格のチャンスが倍になるし“ミストラルしかしらない関東勢は井の中の蛙”と関西勢にディスられるのを黙ってみてていいのか? 自問せよ! これは最大限のお手伝いだ」と勝手に使命感を抱いて思い込んでいるわけです。

さて、現地へと到着し試走する。

パールイズミを着こなす色男
試走後はチームメイトの高校生と雑談をする楽しい時間。「寒いなー、今日は寒いから生脚やめとくわ。この黒いジャージで出るわ、まじ寒いし」「えー、カメラマン来てるのに?」「うむ、そうねぇ写真写り大事」「あさかさん、ブログのことしか考えてないですよね」「えっ?」「いいのか、それで?」……、いいのか、それで!

ゼッケンは107、自分がエントリーしたカテゴリー2は20人ほどのエントリー数と少ない。「テストレースですので」というけん制発言もチラホラあるようだ。勝手にライバル視しているTeamTAMAGAWAの面々もいるね。いいね!

このレースに出るにあたって、当たり前のようにペダルキャッチを失敗するスタートのもたつきを解消すべく、ペダルを使っていなかったクランクブラザーズのエッグビーターSL(現行のエッグビーター3くらいに相当するもの)に変更した。

これまで愛用していたTIMEのMTB用ペダルATACはとてもいい。とくに、着脱の「着」状態からの「脱」へのメリハリが素晴らしい。

TIMEがシケイン(障害物)前の「脱」の失敗率を大幅に下げると思っている。「脱」されているのに、そうじゃなかった。で、転けたなんてことは皆無。「脱」されていると思ったら、99%「脱」されている。

その点、エッグビーターはヌメリとしていて、ポロリと「脱」される印象。状況を乗り手に的確に伝える力でTIMEに大きく劣る。

ところが、エッグビーターは「着」が素晴らしいから迷う。4面キャッチで、他多数のペダルが2面キャッチであることと比べ、チャンスが2倍なのである。

これを本番と位置づけるAJOCCのレース(シクロクロス東京、GPミストラル)を前にテストする。シューズも新調した。自分にとってこの湘南はホントにテストレースなのだ。

変な手袋200円を装着。写真:有岡建設さん
招集されスタートラインに並ぶ。ねじ込めば1列目に入れそうだが、2列目に。いつもの感覚で「2列目も前のほうだろう」と振り返ると、後ろに3人しかいない。ありゃ、エントリー20人のレースはこんなものなんだ。少ないね。

テストレースと言えども、ビリにはなりたくない! 参加人数の少なさにビリを恐れる。いたってネガティブ。

そして、スタートの合図。ペダルがはまる。もたつきはない。これが4面キャッチの威力。

立派なスタートゲート。計測もチップで行われる。運営もとてもよかった。写真:小金井三郎さん
スタートしてすぐに階段で前が詰まる。接待シクロクロス風に前がはけるのを待って乗ったらギアが重い。あららら、もう最後尾。

「あさかさん、さいこーびだよー」「はひ」

すぐに何人か抜く。自分のペースに合う小集団についていく。ついていく展開というのはなかなかないので、それを経験しておく。

1周を終了し、2周目へ突入。関西圏ではおなじみのDJがらぱの実況も湘南の空へ。

手袋が気になる。写真:tannenbaumさん
突如ズブズブと進まない前輪。コンクリートの斜面を急降下し、コンクリートに着地するセクションで前輪がパンクしたようだ。

リムうちに強いとされるチューブラータイヤも、強くリムうちすればパンクする。試走ではなんてことなく思えていたところもレースペースでは牙を向く。

チューブラータイヤを過信していた素人に、シクロクロスの神様はまたひとつ経験値を与えたわけです。前輪タイヤの空気圧を状況に合わせて管理すべし。

ズブズブとそのまま進む。頃合いをみてリタイアしよう、いやー、まいった。パンクなんだからリタイアも仕方ない。

「どしたのー?」の声にも「パンクしたー」と答えられる心拍数に。闘争心はない。テストレースはもう終わりだ。

ピットにいるTeam12Soの総監督が「タイヤかえたるからピットまで走れ!」と。え、チーム員じゃないのに???

初めてのピットイン
初めてのピットにイン!「もう走りたくないよ~」と泣き言を言うロマンチスト系男子に「金払って出てるんだから最後まで走らないなんてもったいない!」と世の中カネ系男子。

前輪をつけかえられ、強制ピットアウト!

交換したタイヤがすこぶる進む。タイヤはパンクしたものと同じ、チャレンジのファンゴがついていたが、メネシスのリムで手組みされたホイール(スポークは2ミリだそうだ)がいいのか、空気圧が高めだから進むのか。とても軽い。

経過した時間をガーミンで確認すると20分。「あと20分も走るのか」という心境での残り20分。

下ハンにぎって、スピード差を確認するテスト。泥で前輪を滑らせながら走るテスト。

膝を怪我しているチャンピオンシステムのジェイムス・メイチンに周回遅れにもされ、強い人とのスピード差を感じるテスト。

そんなこんなで、レースを終了。機材トラブルがあっても周回遅れはみじめなものだ。テストレースなんて言ってたら余計なパンクテストまでついてくる始末。

ホイール交換後 写真:春日部写真店さん
心拍ベルトが胸を締め付けるから心拍数をとらないと決めていたけど、初めての湘南ベルマーレシクロクロス開催だもの。AJOCCシリーズ戦化を期待してるもの。ネタをどれだけ拾うかが重要だもの。

心が折れた瞬間を確認できる通称「折れ線グラフ」を公開し、シリーズ化祈願としてこのブログを終わりにする。

8分20秒の落ち込みったら! 不安定で平均値も低い。これじゃ勝てない。

応援ありがとうございました。Team12Soの方々もお世話になりました。

2013年1月14日月曜日

GPミストラル第5戦「凡戦のなかにも学びはあるのか」(2013/1/13)

枯れた草木とシクロクロス、冬(写真:tannenbaumさん)
GPミストラルの第5戦に参加してきた。

雪の予報が次の日へスライドし、降雪の前のあたたかい1日。コースはいつもの通り吉見総合運動公園内につくられた。

が! いつもの通りと言っても、吉見総合運動公園はけっこう広い。夏の惨敗を思い出すサマークロスでも使われた公園の一角を使った超ハイスピードコースでレースは行われた。いつもの吉見であって、いつもの吉見ではない吉見だってある。

こっち側でつくるコースははっきり言って苦手。

「ハイスピードコースはテクニックより自脚が結果に繋がり、ロード出身者が走りやすく有利」なんて声もあるけど、ハイスピードで滑らずコーナリングをこなすってのはテクニックが必要だよ。あと「滑るか滑らないか知ったことではない!」と駆け抜ける度胸もかな。

自分は「縦、上下への動きには自信があるが、横への動きに自信なし。度胸なし」で苦手意識が先を行く。

招集が始まり、スタートラインに立つ。チームポイントのおかげで最前列に。

もう少し低く跳ぶと無駄がなくていいね
まだ午前9時台と、はやい時間なのにあたたかい。スタートラインに並びスタートコールを待つ間、ウィンドブレーカーをはおり、脚はすぐに脱げる合羽のズボンで隠す。それだけで震えないんだもの、あたたかい。

チームポイントが近く、勝手にライバル視しているTEAM TAMAGAWAの人たちが、まわりを囲む。TEAM TAMAGAWAは上位に残る人が多いので、ここをターゲットにしてあわよくばブチ抜く。それができれば昇格もある。

このチームは外から見ていると、とてものほほんとしていて仲が良さそう。いいね。今日の陽気とこのチームののほほんとした雰囲気に飲まれこちらの緊張はなくなり、同時に戦意までもがアレレのレ。いいのか、それで!

スタート5分前〜。ウィンドブレーカーを脱ぎ、合羽も脱ぐ。横から「おぉ、生脚」とつぶやきを聞く。男は生脚。この陽気で脚が寒いと感じる負荷しかかけられず、勝てるのかこの野郎。スタイルで威嚇する。ハッタリですがな!

スタート!

耳が寒いのは仕様です(写真:亘さん)
いつも通り、ペダルキャッチに失敗。カテゴリー3の最前列スタートであれば、多少のキャッチ失敗があってもすぐに先頭に出れたが、スタート後の全体のスピードが速い。

コーナリングスピードは速く、上下動の動きが下手な人が、上下の動きが必要なところで極端に遅く感じるが、抜くほど遅くないといういつもの罠。後ろから見ていて、とってもチャレンジングなコーナリングをしている。滑らなければ速いが、いつ滑るかわからないチャレンジングなコーナリング。ピッタリつけると落車に巻き込まれそうだ。

シクロクロスではピッタリと後ろにつかないようにする。前走者の落車を回避できるギリギリならペースメーカーに使えるし、今日のようなハイスピードコースなら空気抵抗も軽減されるのでよい。これが定説か。

トップカテゴリーならもう少しリスクは低いかもしれないけど、みるからに転けそうだもの。順位をあげるためにもリスク回避は必要だ。実際、豪快にスパーンと転けたもの。そして避けたもの。それが2回も。定説は先人の知恵だもの。

大田区から緑の刺客Sさんが接近中
(写真:tannenbaumさん)
「マジきつい、舗装路で休むわー、休んでこその爆発だわー(心の声)」と脚をゆるめているのに、なぜか加速する我が自転車。まさかまさかのケツプッシュである。屈辱のケツプッシュをしたのは、先日、使わなくなった3本ローラーを3千円でお買い上げしていただいた緑の刺客S田さんだ。ケツプッシュのあとに颯爽と抜いていくS田さん。5千円で売れば良かったぜ。こんチクショー。

しかし、いままで休み所だと思っていた舗装路区間で脚を休めると、ズバッと抜かれてしまうのねー。簡単なところで休んじゃダメ。休むならむしろテクニカルな区間で休んだほうが、自分が障害物になって順位を下げないんじゃないか。カテゴリー2の3戦目にしてそれを感じる。

舗装区間で休みたくなるってことは体力も足りないんだから、高強度のトレーニングをして、積み上げていかなくてはね。凡戦のなかにも学びがある。

そんなこんなで、順位は44位中、21位。1位のゴールから1分51秒の遅れ(走行%は94)。実力通りの順位に落ち着いた印象。腰痛を抱えて走った割にまぁまぁだな(精一杯のイイワケ、ハッタリですがな!)。

あたたかな気候。椅子に座ってのんびりお茶でも飲みながらシクロクロス観戦をしたい第5戦だった。

応援ありがとうございました。

※Twitterもやってます。やってますとも。

2012年12月2日日曜日

GPミストラル第4戦「その風は吹いたのか」(2012/12/2)


時系列はともかく、とりあえず写真を置くとブログらしくなりますね(写真:小金井三郎)
前回のレース(野辺山シクロクロス)で惨敗し、レース後“とあるカテ2の男”に「どうすか、カテ2は(ニヤリ)」と先輩風を吹かされた私。咳が止まらない長引く風邪とディレーラーが折れるメカトラが重なったにしても、負けは負け。

負けた男は、ひとり唇を噛むしかなかったのであった。ブログで少し吠えてみるしかないのであった。吠えても吠えなくても今シーズンはまだまだ終わらない。レースはすぐにやってくる。「だって、冬がシクロクロスのシーズンだからさ!」ということで、私にシクロクロスの楽しさを教えてくれた心のホームレース「GP-mistral」の第4戦に参戦してきた。

まずはコースの試走。試走1周目を終えて、第1印象は「前回よりも簡単になった。でも、やっぱり降車してランニングする人も半分くらい出てきそうな区間はある」「先頭に出て、すべて乗る。それで差がつく」だった。その点、前回のミストラルと同じだ。

試走2周目。シケイン(障害物)、階段のセクションを除き、全区間乗れる感触を確かにする。泥区間でも乗ってクリアすることを決意。3周目、4周目は乗れるだけではなく、速く乗れるコース取りを探る。

ここでチームメイトの高校3年生カテ1レーサーを発見。一緒に試走する。「あさかさん、ここの泥ののぼりを乗って行けちゃうの、それもうカテ1っすよ」とヨイショ1発。「いや、オレは体力がないのだ、あとスピードが乗ったカーブが下手なのだ」と返す。高校生には、このようにクールな大人の返答をしましょう。ヨイショに浮かれてはいけない。

やいのやいの言いながら、水路に木を浮かせた危険ゾーンへ。高校生が「ここ乗ったまま行けるんすか」と問うので、試走4周を全部乗ったままこなした大人の私は「おうよ、余裕だよ」と先陣を切る。そこへ行くのです!

すべてのネタはすべてのブログのために(写真:しげごん)
転けた。いさぎよく降車したほうが安全。そこへ行くのです!

そして、招集。スタートラインに並んでスタート1分前。「あさかー」と、チームメイトの声。「あさかー、あさかー」と続く。知らない人まで「あさかー」と。うるさい!!! 男と男の真剣勝負の場なのであります。そこへ行くのです!

スタートまで30秒前。静寂。10秒前。スタート!

ペダルがはまらず加速できない。1つめのシケインまでに先頭に立つつもりでいたが、加速1発が決まらず、番手を下げてしまう。

そしてシケインへ。前があきらかにシケイン下手で詰まってしまう。シケインを自分のリズムで軽快に越えることができない。

そしてすぐ右へのヘアピンカーブ。後続の前輪が、自分の自転車の後輪にガツガツと当たってくる。ヘアピンを降車してクイッとまわる人もいる。シケインからずっと降車のまま突っ込んできているのかもしれない。大渋滞がおきる。

広いコースから狭いコースに入ると渋滞がおきる。これぞ、自然の摂理。渋滞はおこるべくしておきるのだ。

しかし、再度ペダルを踏んで前へ出る。右から抜こうとする。右を閉められる。失速。いや、まだまだと踏ん張る。カテゴリー2は、やはりレベルが拮抗している。後ろにいるにはもどかしくても、ラインを外し荒地を走って抜くほどの脚力差はない。

青い空、天高く、生脚キラリ鼻水ダラリ(写真:せきねさん)
試走で乗れた区間で、前がミスったり、降車してしまう。これに付き合うしかない状態。

こうなると渋滞に従順に並ぶ不安顔のサンデー・ドライバー、ラーメン二郎の行列に従順に並ぶ小市民のようになってしまう。「あなたは高速道路の路肩を走りますか、ラーメン二郎の行列に横入りしますか」と問う。しないであろう。しないと答えたであろう。

しかし、そういうメンタリティをレースに持ち込んでいいのか、君たちは。「レースでは路肩を走れ! 横入り上等、夜露死苦。睨まれたら睨み返せ!」、そういう気持ちで挑まなくてはならない。私もそれを忘れてしまったようだ。真面目に生き過ぎたがゆえ。

光と影と色男(写真:せきねさん)
「どうすか、カテ2は(ニヤリ)」と風を吹かせた男が、前方にみえる。はやい段階で抜かれたのだが(ミストラルコーナーで律儀に並んで待っていたら、降車で隙間にグイと入り駆け抜けていったのをみた。必要なのはアレですよ、君)、距離はジワリジワリと近づいていた。これは追いつくのも時間の問題だ。

「どうすか、吉見は(ニヤリ)」と抜く。
ジワリジワリ(写真:小金井三郎)

しかし、すぐさま抜き返される。ここで先輩のプライドをみた。そのまま、可もなく不可もなく負荷もなくゴール。34人中23位、トップからのタイム差は2分47秒。

「次はみておれ!」と挑んだホーム吉見の「GP-mistral」であったが、スタートのミスからそのまま無難な展開に飲み込まれてしまった。ただ、希望はみえる。現状でも十分戦えるし、展開次第で、あわよくば勝つことも不可能ではない感触を得た。

ゴール後、先輩が近寄ってくる。再度ここで風が吹くのかと構えていると「タイヤの空気が抜けちゃって〜、スローパンクみたいな」と、まさかのイイワケ。いいのか、それで!

その後、チームメイトといつものうどん屋へ。冷えた身体にガツンと沁みわたる「チゲ鍋うどん」をアフアフ言いながら反省会。「あさかさんは、もっと集団で走って揉まれるほうがいい。集団走行の練習が足りない。もっと他人にひきまわされたほうがいい」と、さっきまで腰が痛いと嘆いていたカテ3レーサー●●さんから説教を受ける。

「説教は昇格してからしましょうね」の意味を込め「じゃ次は●●さん優勝で」と返す。うどん屋に先輩風が吹いた。ミストラルが吹いた。いいのか、それで!

★twitterもやってます。アカウントこれです。役に立たない嘆きばかりですが、よかったら、そちらでもよろしくどうぞ〜。

2012年11月20日火曜日

野辺山シクロクロス(2012/11/18)


楽しみだった野辺山シクロクロスに参加してきた。野辺山シクロクロスの参加は今年で2回目。

去年は野辺山の尋常じゃない寒さに萎えた。ウォーミングアップもせず、冬のロードでノンビリ走る用厚手ジャージを着て最後尾スタートをするという萎えっぷりで、結果もわからない。ブログも下書き3行で闇に葬られた。今年はカテゴリ2デビューを野辺山でできるよろこびが先行して、寒さに負けずチームジャージを纏っての出場となった。

ここで話は1日過去に遡る。今年の野辺山シクロクロスは、去年は試走のみにあてられていた土曜日もレースを行う、2日間にわたる大きな大会となる。初日に子供たちのレースや、コスプレ・仮装で盛り上がるシングルスピードのレースが開催された。

豚汁を食べる人
午前中に試走を3週で終え、雨降る寒い野辺山でシングルスピードのレースを観戦した。その寒さに「豚汁を食べる人」というコスプレで観戦することになる。

きっと走ったほうが暖かいし、サンタのコスプレで子供たちにお菓子を配るほうが夢がある。「ら、来年はシングルスピードのレースにも出よう、ゆ、夢を表現しよう、シングルスピードのシクロクロスを買おう」、もう1台自転車を買う口実を探し求める豚汁コスプレ野郎であった。

明けてレース当日。予報通りの晴れ。風邪が治りきっていなく、予定通りノドも腫れ。前々日まで風邪薬と抗生物質を山盛りで服用していた身、「カテゴリ2デビューを無事故で終える」という、とてもゆるい目標を立てて挑む。殺伐としたレース・イメージなど、一切ない。

しかし、ウォーミングアップはしっかりしたし、サプリのVESPAプロも飲む。「行く道がひらき、うっかり勝てるなら、勝ってしまおう、シクロクロス。据え膳食わぬは、男の恥」の、心境であった。

昇格して第1戦目、上から目線である。この上から目線は、昇格直後のシクロクロッサーたちのありがちな勘違いであろう。カテゴリ2は、3では強かったが、1には上がれない、そこそこ自転車に乗るそこそこ速い人たちの吹き溜まりである。

本当に強いレーサーはあっさり勝ちあがるのだ。そういう例をたくさん目の当たりにし、くちびるを噛んだ男たちの吹き溜まりである。

「緊張してねーよ、ばーろー」
(写真:ミユキ巨匠)
そんな吹き溜まりからはやく抜け出したい男たちの戦いは、スタート前から始まっている。スタート順が早い者勝ちで決まるのだ。前のレースがスタートするやいなや、招集場所に自分の自転車を起き、場所取りをする。早い者勝ちと知っていたけれど、あまり前のめりでも恥ずかしいしなと、やや遅めに場に着き4列目に並べた。

「1列6人までですよ」とスタッフに聞いていた善良な吹き溜まりたちが守っていた6人の隙間に、自転車が差し込まれる。真っ先に場所をとるものも、横入りをするものも、なんというか、せこさ爆発である。やや遅めの4列目は、狙い通りでそれはそれでイヤな感じだ。

スタート10分前くらいだろうか、スタッフに導かれ、スタートラインに向かう吹き溜まりの男たち。「少しでも前へ!」と隙間に差し込んでくる荒ぶる吹き溜まりの男たち。6列も何もない、超密度になったその状態に「これ、スタートできんのかよ」と叫ぶ男も。その声にニヤニヤし、自分はまったく戦う前の気分ではなかった。正直、カテゴリ2で走ることだけでニヤけていた。すでに満足していた。

スタートの音が鳴った。遅くはないが、極端に速くはない。自分の脚力が劣っているとは微塵も思わない。前が詰まっていると感じる。

外国人を従えて、そこへ行くのです!(写真:ミユキ巨匠)
傾斜のあるアスファルトののぼりへ。ここでも自分の脚力が劣っているとは思えない。十分にこのカテゴリでついていける気がした。抜きどころがないバギーコースへ。前のペースが遅いが、抜けるほどのスピード差ではない。カーブで危ういスリップをする前走者にビビりつつの追走。急カーブで失速する前走者に合わせスピードを落とすと、自転車から降りて自転車を押しつつ、肩をあてて抜く人が。レースとはいえ、少し危険で強引だ。でもそれがレースへ臨む態度であるべきなのかもしれないな、気迫で負けてるよと、レース中に思う。

続いて、道幅の広い牧草地へ。どうも体力を温存してしまい、心拍数も上がりきらない感じ。下りでもテクニック不足で追い込み切れない。

そして泥区間。はじめから決めていた通り、自転車を担ぐ。しかし、担ぎのランは苦手。ここで負荷はマックス。バンバン抜かれる。厳しい。

ああ、泥レースだよ、おっかさん(写真:ミユキ巨匠)
泥を終え、2連続シケイン(障害物)、再度短距離の泥区間、林を抜け、階段を駆け上がる。そして2周目へ。2周目も同様に、体力温存で走り、泥のランで削られていく。ラン以外の部分がランのための温存区間になってしまう。

男前に後光が射したよ、おっかさん(写真:ミユキ巨匠)
3周目。応援の声がよく聞こえるし、よくみえる。返事までできてしまう。はっきり言ってレースは終わっている。4周目も同様。トップとの同一周回ゴールを目指す。はじめの目標どおり、事故なく完走するんだ。

5周目はもう泥区間を乗って行きたい。ランで消耗するくらいなら乗ってクリアする。やってみてわかる難易度の低さ、これは乗れる泥区間であった。

そして林へ。林の中のヘアピンカーブ(?)の泥区間をギアを落としてクリアした瞬間、タイヤがロックし、異音が。

5周目のここを過ぎたところでディレーラが折れた(写真:ミユキ巨匠)
リアディレーラが折れてしまった。そこから担ぎ。ランを嫌がり、乗車でクリアしたはずなのに、その後ランを強いられることになるとは……。トップに抜かれ、周回遅れで完全終了。

トップに抜かれ周回遅れになった男の哀愁(写真:ミユキ巨匠)
「カテゴリ2デビューを無事故で終える」という、とてもゆるい目標さえも達成できずに終わった。追い込み切れないレースで、身体から湯気も出ない。

DJガラパは「いいのか、それで!」と言ったとか、言わないとか(写真:小金井三郎)
爆笑しながら迎えてくれた小金井三郎(写真:ミユキ巨匠)
レース後、しばらくしてカテゴリ2の男に「どうすか、カテ2は」と先輩風をふかされるが、どうもこうもない。次はみておれ。

どんなレースも死に物狂いで挑め。体調が悪くても、苦手なコースでも結果がすべて。うっかりするとレース後も口撃されるのだ。レースはレース前から始まっているし、レース後もレースは終わらない。そんな吹き溜まりに私はいる。

楽しかったね、野辺山シクロクロス。応援ありがとうございます。また来年。


2012年11月5日月曜日

GPミストラル第3戦(2012/11/04)

夜走るナイトシクロクロスと、昼走るシクロクロスを土日で2連戦やってしまう信州の飯山か、いつもの慣れ親しんだGPミストラルの吉見か。悩ましい選択であったが、やっぱり大好きなGPミストラルに参加することにした。

先週の東北シクロクロス猪苗代湖では、レース中に力を抜きつつ走るところ、抜いてためたその力を爆発させるところとメリハリをつける走り方を、ほんの少しだけ掴みかけた。

どうしても脚を使わなくてはいけない砂地にすべてを賭けて走った猪苗代。ブレーキのトラブルに泣いた猪苗代。枕元にカメムシが現れる猪苗代。猪苗代で掴みかけたシクロクロスの流儀を今日の吉見にぶつけよう。

現地入りしてすぐ、コースの試走に出る。砕けやすい砂の塊がゴロゴロとしたコースはとても走りにくい。試走でさっそくイヤになる。猪苗代のなんたらがまったくいかせそうにない。おまけに、またもやシケインが上り坂にある。

「いじめればいいってもんじゃないんだよ、軽快にシケインを飛び越える姿も美しいのであります! オーガナイザー反省しなさい!」と。

と、言ったところで、何もならないので、力を爆発すべきところを探す。ほかの人が無理でも、自分なら行けそうな場所。

・壁のような上り坂
・粘土質な泥のジグザク

試走している人たちを見渡すと乗車率が低い。ここを全部乗ってクリアする。前がつまると、乗れるものも乗れない。だから先頭で通過する。それで後続に差がつく。

試走後、スタートまで時間がある。

「あ、ブログ読んでます」「あさかさん、ブログ読んでます」
「こないだのブログ読みました」「ブログ読んでますので」

今日は何人来るんだよ。動揺作戦か。それうれしいから。

準備しっかり(イケメンカメラのオダさん撮影)
スタート1時間20分前からローラーでウォーミングアップ開始。心拍の上がりが悪い。心拍があがる前に脚が痛くてあげられない。

スタート1時間前。VESPAプロを飲む。スズメバチエキスがガツーンと効くらしい。スズメバチには1度刺されてるし、ガツーンと昇天するかもしれない恐怖のサプリ。飲んでローラーを続ける。最大心拍数の90%以上にあがらないまま、招集時間が迫りウォーミングアップ終了。

招集。チームポイントのおかげで最前列スタート。「ドキドキしてこわいですねー」と隣の人が言う。緊張してるし、ほんとにそう思うので「こわいですね〜」と全肯定する。

スタート! そこへ行くのです!(イケメンカメラのオダさん撮影)
スタート! ペダルのはまりがイマイチ。じゃっかんスタートが遅れる。「ドキドキしてこわいですねー」の人が、下ハンをもってガシガシ進んでいく。さっきの弱気発言はなんだったのか。

砂利道の直線でかわしてトップ。あとは試走のイメージを実行するのみ。ピタリと後ろにつく人の気配がある。少し無理をして踏んでもついてくる。

「壁のような上り坂」手前でインナーに入れ、ぐいとのぼる。後ろではシューズで土を踏む音が。坂で降車しているようだ。しかし、差は広がらない。

意地でも乗って行くのです!(tannenbaumさん撮影)
3位以後は遠く離れた。ついてくるならついてこい! このまま、ふたりで昇格しようじゃないか。

泥のジグザクへ行くのです!(ゆみちゃんさん撮影)

脚の痛みに耐え、そこへ行けばいいのです!(イケメンカメラのオダさん撮影)
ラスト1周に突入。まだ後ろにいるようだ。自分のペースで先頭を走る。「苦しい」と思った瞬間「苦し楽しい」と思うようにする。念じる。

後ろはカメラに写りにくいのだ、がはは(イケメンカメラのオダさん撮影)
ラスト半周。シケインを超え、サドルに飛び乗るが、失敗。2度飛び乗ることになる。その隙をついて、左をぶちぬかれた。バビューンと音が聞こえた。その時を待っていたのだろう。

あらよっと(tannenbaumさん撮影)

バビューンの瞬間(tannenbaumさん撮影)

そのまま追いつくことなく先頭から9秒差遅れの2位でゴール。3位には1分ほど離した。たくさんの「昇格おめでとう」の声。咳き込む自分に「その咳をしてこそ、シクロクロッサー」という褒め言葉(?)。ああ、嬉しいね。

ピッタリついて勝機をうかがっていた勝者をズルイと思う人もいるかもしれない。「一番強かったのはあさかだ」、そう言ってくれる人もいた。でも、自分としてはペースをつくらせてもらった気がしている。

早い段階で、1発バビューンをやられていたとしたら、また心がボキッと折れていたかもしれない。いいんだ、だから。

表彰台で少し泣いた。ああいう場で嬉しさを爆発とはなかなかいかないね。

自分に感動。応援ありがとうございました。次のレース野辺山はカテゴリー2で走ります。

ゴール、2位の2でピース。2位でいいんですよ!(イケメンカメラのオダさん撮影)
昇格してもぜんぜん懐いてくれない(tannenbaumさん撮影)