2013年2月18日月曜日

GPミストラル最終戦「検証:練習しないとどうなる」(2013/2/17)

初登場のオークリーと。タンネさん、いつも写真ありがとうございます。
GPミストラル最終戦、カテゴリ2に出場。

スタート位置は2列目。スタートのペダルキャッチはそこそこ。スタートした直後はまわりが遅く感じるほど軽快で、するすると4位まで浮上した。

調子が良かった序盤
この日、このレースで優勝したTEAM TAMAGAWAの金子楓選手に一度パスされて、パスしかえす余裕があり、メンタル的にも悪くなかった。「あの時はついていけないくらい速く、離された」とレース後の金子選手がリップサービスしてくれたほどだ。

ほかの観戦者からみても「今日のあさかは一瞬の輝きを放っていた」とレース後に聞く。へへへ、短距離走はそこそこ速い家系の生まれですので。

心のホームレース吉見のおかげなのか、驚きのスタート。しかしこれが10分ももたずに大失速してしまう。全身が重い。

中長距離走は極端に弱い家系の生まれですので。な。。。

その体力が削がれた状態は集中力までもを欠き、なんてことないところで落車してしまう。これで右のシフトレバーが折れてしまった。前ブレーキが強くかけられないからコーナーで突っ込めない、変速がリズムよくおこなえない。

次の次を考える余裕がなく、その場その場で対処する走法に終始してしまう。
地獄のランニング。ランが弱くてまいっちゃう。写真:おだじーさん
ズルズルと順位を落とす泥沼ランニング大会地獄。流れっぱなしのヨダレに強い風が吹き、くちびるを冷やす。

いつになくつらい。つらくても前を向こう。痛む身体、呼吸の音を楽しもう。腰をあげ、心臓が激しく刻むビートに合わせてダンシングしよう。ひと昔前の歌謡曲の歌詞みたいな調子で。。。

そしてゴール後に嘔吐した。

52人(だっけな?)中、42位。4位からここまで落とした。ヒザの痛みで3週間、いやもっとか、レース以外で自転車に乗らない生活を送ったことがそのままレースの結果に。

折れた機材。いいのか、それで!
写真:有岡建設さん
機材トラブルはあったにせよ、練習不足による持久力の低下が敗因であることは明らか。

毎日のように負荷をかけていた身体に、何もしなくなる日が続くと、アッという間に持久力は落ちる。

練習しないとこんなにも弱くなるんだ。逆に考えると、練習をすればするほど強くなれるということだろう。中長距離走は極端に弱い家系の生まれでもな。。。

シクロクロスシーズンが終わり、シクロクロスで知り合った多くのひとにしばらく会えないのはさみしい。半年後のシーズン開幕では、2段階くらい強くなって会いたいと思う。

応援ありがとうございました。

レース翌日の通勤電車でこれを書いている。朝起きて、かわいた喉で軽く咳をひとつ。全身の筋肉に響く咳。この筋肉痛はカテゴリ3でも勝機を感じなかった弱かったときのレース後のあの痛みだ。

弱体化をここでも確認できた。やっぱりそういうことなんだ。やらなきゃ弱くなる。その事実こそが、明日への希望の光だ!

ヒザ痛を治して春からのマウンテンバイク・シーズンに突入。シクロクロスで勝つためのマウンテンバイクという位置づけだけど、やるからには本気でやるよね。吐くまで踏めるか、MTB。

Twitterもやってますが、ぶつぶつうるさい家系に生まれましたので。。。

2013年2月10日日曜日

第2回「シクロクロス東京」自転車には乗りたい

「自転車は乗るためにある」と思っていたあの瞬間。写真:musumemiyuki
去年はパスしたお台場でのシクロクロス「シクロクロス東京」に参戦! 去年パスした理由は「砂地獄がイヤ」なんて、そんなヘタレなことじゃない。昇格に関係のあるAJOCCのレースじゃなかったから。

今年参戦したのは、今年はめでたくAJOCCのレースになったから。この割り切り具合がオレなのです。去年、猪苗代湖畔で行われた「東北シクロクロス」で砂地を走るコツを掴んだという過剰な自信もある。

しかし、ここ2週間、まったく乗れていない。数ヶ月前から仕事が忙しく、あまり乗れてない焦りから、2週間前の夜のローラー台で負荷をかけすぎヒザを壊してしまった。歩くのもつらいほど痛みを感じ、とにかく安静にしていた。

練習不足が焦りになり、劣化した脚に以前と同じ負荷をかけて身体を壊してしまう。壊れた身体では乗れないから、さらに劣化する魔のループ。

これって、誰でも経験する失敗なんだろうか。これまでの数年間、怪我なく順調にやれてきたので「重いギアでヒザを壊す」というのは都市伝説に近いものかと思っていた。

練習不足になったら気をつけようね。都市伝説なんてことは決してない。ヒザの痛みはココロも壊す。スキマ時間ができても痛みで練習できないってつらいよ。

さてさて2週間続いたそのヒザの痛みは、レース前日に消えていった。タイミングがいいんだか、悪いんだか。

それもあって、今日のレースの目標は「一周だけでも輝いて」とした。たんたんと過ごす日々の中には、一瞬だけでも輝けるって、それほどないものよ。それを今日やる!

スタート位置はエントリー順でなんと最前列。申し込みが早かったのね。やる気だね、数カ月前のオレ。練習量も多くて、きっとヒザも元気だったね。AJOCCだもの。

招集地点やその先のスタートラインでスタートを待つまでライバルたちと雑談などを、やいのやいの。いつの間にか知り合いが増えて、またみんなと同じレースに出られることが嬉しい。みんなと会うために、またシクロクロスをやろうと思う。ある! ある!

「速そうだけど遅い」という名言をどこかで聞いた。写真:おだカメラマン
そしてスタートの合図。スタートダッシュはそこそこに一箇所目の砂地をすべて乗ってクリア。スタートダッシュが速かった数人を抜いて、ここでなんと2位! このまま狭い林の区間に入れば抜きどころはない。一周どころか、このまま勝ってしまおうか! キラリ。

砂地に続く階段は自転車を降りて駆け上がる。前を向き(1位を目指し)、飛び乗るが、ペダルが空転するように軽い。チェーンが落ちてしまった。

再度自転車を降り、チェーンをかける。一度かけたつもりで飛び乗るが、またチェーンが落ちる。焦るうちに後続集団が通りすぎていく。

輝きは一瞬であった。マグネシウムの炎のように。これを挽回できるほどの体力なんてない。すべての砂地を乗って行く気でいたけど、まぁつらい。

そして砂地でランニングになると、あれよあれよと順位を下げる。後方から「あ゛い!(へい? おい? 愛?)」と、いかにも邪魔だドケと威嚇をするような声が聞こえる。

「ひとりでも自転車には乗っていたいんだ。自転車は乗り物だからね」と。写真:おだカメラマン
ランニング大会は苦手だもの。そりゃまぁ確かに邪魔でしょう。「はい、どうぞ」と横に避けてパスをさせるが、乗れそうな砂地になったので乗ると、ランを続ける彼にすぐに追いついてしまった。そして抜く。

勝ち負けを争う順位でもなし、えらそうに威嚇するもんじゃないわねと、抜きながら背中で語ったわけです。ランが得意でも自転車には乗りたいよね、腐っても自転車乗りなんだしと、背中で語ったわけです。

はっ、まさかブログに登場したいのか? それならいいのではないか? いいのではないか!

深い砂でまたランニング大会になり、迷うことなく全力ランの彼に抜かれるオレ。ランでもズンでもゴンでもバチコーン!でも速いが正義と、彼に背中で語られたわけです。降りても乗ってもよく、より速いものを選択するのがシクロクロスか。正しい。現実を直視できるオレ、弱い。

あー、しかし、ほんとつらい。乗れない区間はびゃーびゃーヨダレ出ちゃうの。応援の声も聞こえるけど、聞こえることがつらい。恥ずかしい姿を40分公開し続けながら、応援の声が聞こえるんだから。

「自転車は押しても自転車だ」と涙した。写真:さいかちさん
そのまま、レースは終了。声援に応えられず、ホントに申し訳ない。

今シーズンのレースは、次週のGPミストラルで終了。まだ、シーズンは終わっていないけど、来シーズンの目標。というか、自分へのムチをここに宣言しておく。

「来シーズン終了時に、カテゴリー3に降格が決まったら、眉毛を全部剃り、頭を丸めます」

ヒザも治り、情けない走りはもう終わりだ。「昇格しなかったら全剃りじゃないのかよ」って? それはメンタル的にもエンジンにならないもの。基本ネガティブなメンタルにはエンジンどころか逆噴射だもの。

これは、高い順位を目指し、昇格も視野に入れるための宣言ですよと。では、また吉見のGPミストラルで。今度はもっと輝けるように。

−−−
※朝食は牛乳をかけたミューズリー
※試走でゲッソリ
※ウォーミングアップは20分
※ウォーミングアップ前にRedBullを1缶もらって飲む
※空気圧1.6くらい、かなり柔らかかった