2012年1月23日月曜日

東北シクロクロス第4戦。1秒差で……


宮城県のスポーツランドSUGOのモトクロスコースを使用して行われたシクロクロスのレースに参加してきた。

会場へ。このあとすぐ寒さでiPhoneが動かなくなる。

運転が退屈で眠りそうになる不安を抱えているので、元気な時間に移動するのは大前提。ということで前日入り。

今回の前日入りはレース会場も前日に解放していて試走ができるため、運転が退屈でうんぬんを除いても都合がいい。試走してコースを頭に叩きこんでいるかいないかが、勝つか負けるかのギリギリの勝負を左右することもあるはず(ギリギリ感は未経験)。

会場近辺には前日の土曜日から雪が降る予報。会場は山の上にあるため、雪道を車でのぼっていく。一歩道を外すと立ち往生してしまいそうな会場へ続く雪の道が「あー、とんでもないよ、雪上クロスとんでもねーよ。自転車はスキーじゃねーよ」と憂鬱なワクワク感を高める。

13時半、会場着。すでに試走している人たちがたくさん。トップレーサーの池本真也さん、小坂光さんによるシクロクロス教室もはじまっていて、知った顔もチラホラみえるので、ここが遠い宮城県であることも忘れそうになる。アキバに行けばAKBに会えるし、シクロクロス会場に行けば知り合いに会える。そういうシステム。

シクロクロス教室も間に合えば参加したいなぁと思っていたけど、間に合わなかったのでしばらくみんなの走りを観察してようかとのんびりした気持ちでいたところに、池本さんから「いっしょに走りましょうよ。まだまだ走ってますからー」と声がかかる。トップレーサーの命令は絶対の絶対である。

早着替えしてはじめて雪の上を自転車で走る。ママチャリで雪上を走るイメージとは大きく違い意外なほどに滑らない。あの頼りないようにみえるタイヤの凹凸がしっかりとグリップすることを感じる。シクロクロス教室に合流。「曲がりながらもペダルをまわすとグリップが高まります。軽いギアでもいいのでペダルをまわしてまわしてー」と池本さん。

グリップの比較的いい乾いた土や草地では実感できない「ペダリングによるグリップ力の向上」が雪の上を走ると明確になる。回さなければ曲がらずコースアウトし、回せばスッと曲がれる。この感覚とコース図を頭に叩きこんでおけば、勝ちがみえてきた?

コースを1周し、自転車に乗って走るべき場所、どうしても降りて押さなくてはクリアできない場所がわかってくる。ほかの人が押して歩くゆるい坂も自分は少し乗れそうだった。乗ったほうが速い。それが自転車競技だ、間違いない!

試走を終え、仙台駅近くの宿へ。夕飯を食べ、ベッドでコースを思い出し「勝っちゃったりしてー、グフフ」なんてワクワクしてなかなか寝付けず、寝たのは0時10分くらい。宿の近くにも雪が積もる。5時起床。

スタート時間は強い雪が降ったため2時間遅れになったと連絡。途中立ち寄ったコンビニの駐車場でタイヤが空転して立ち往生することもあったけど、どうにか会場に着。

とうぜん昨日のコースにも雪。コースコンディションがまったくの別物に……。試走をしてみると昨日乗れていた部分が乗れなくなっていた。「昨日の試走が意味なくなっちゃいましたねー」と小坂選手。いやはやその通り。トップレーサーの言うことは絶対の絶対である。

マスターズのレースが終わり、自分のレース。

23人出場し、スタートは最後尾の5列目左はじ。みんなが自転車にまたぎ、スタートダッシュをきめる構えで並ぶ中、自転車の横にたって待つ自分。最後尾からいきなり押しで先頭に出て乗車する作戦。正攻法では勝利なし!

よーい、スタート!押す押す。前に出る。ここで乗車!作戦成功と思ったら今度は後ろからの押しのライバルに次々に抜かれる。押しで前に出た自分をみて、後続のほとんどが降車したらしいw 作戦は成功であり失敗であった。

乗車にこだわっているうちに押しに抜かれる。全体を通し、乗るより押すほうが速いとんでもレースに。全区間押したほうが上位にいけると思っても、乗ったほうが楽に感じるから押したくない。「乗る、ペダルはめる。進まず、強制降車」の繰り返しで、ヘロヘロ。先頭ははるか彼方へ。1周目が終わる前に「もうやめたい。周回遅れでもいいから切ってくれ」と願うレースは初めてだ。それで3周走らされる。

結果はビリから1秒先行したブービー。乗車率10%あったかなー。体感では3~5%くらい。この日、私はシクロクロス界世界最弱になった。

「何年でも語れるネタ満載のレース」「あのコースはマトモな状態で走ってもらいたい」などなど、トップレーサーや主催スタッフの言葉が救いだ。

会場でふるまわれた豚汁と玉こんにゃくが美味しかったです。あたたかい食べ物とほのぼのとした心あたたまるレース運営、ありがとうございました。

誰かこれで新しい絵文字つくってくださいw

いつも痛くならない筋肉が痛い。


2012年1月17日火曜日

GP mistral 第4戦

GPミストラル第4戦に参戦。結果は40人中8位。

障害物をクリア(ミストラルの公式カメラマン撮影

2列目ととても恵まれたところからスタートしたはずなのに、またしてもペダルはまらず。2列目でも端っこではなく中央に位置していたので左右から他の選手がかぶさってきて、即混戦状態に。短い距離を4ターンして幅の広い長い直線に入る。ここで踏んで数人をパス。加速よく爽快。

長い直線が終わるとシングルトラックが続き抜きどころがない。前を走る人よりもこちらの脚力のほうがあると感じても、走れる部分が細いので、荒地にそれて走らないとパスできない。低く見積もって負荷2倍増の荒地を走ってパスできるほどには脚力が優っていないゆえ、舞い上がるホコリを吸い込みながら先行者の後ろを走ることになる。隙をついて前へと狙うがなかなか厳しい。

そのまま1周目の半分は進んだところか、小さな坂を上ってすぐ右にターンして下りるコースで、前走者の左につけていた。そこでなぜか前走者が左にターン。「あ、右か!」と叫ぶ前走者。前走者の後輪と自分の前輪がガツン。ここで自転車は完全に停止。

気持ちが折れた瞬間(チームメイトSさん撮影)

心拍も急ブレーキで気持ちはプッツリ。前走者は動く障害物。後続はリスク回避のマージンをとる必要がある。にしてもナー。そのコース間違いはなかろうよ。※この日は風邪で不出場だったチームメイトSさんにこの瞬間をみられていて「あーあ、なにやってんの〜」みたいなゲンナリ顔にみえたそうだ。写真も撮られてる。

遠くへ消えていく追うべきライバルたち。

そこではまだ2週半を残していた。なのに、なにくそ!と思う気持ちよりもゲンナリした気持ちが上回り、のんべんだらりと全力を出している感じもなく。最終周回では後続数人にパスされ。勝たないならたいした意味はなしと追わないダメンタル発動。

弱くても、かっこよく撮ってもらってうれしい。なーんて言ってる場合じゃない。
1ヶ月前より腹が出てるし。(tannenbaumさん撮影)

1度は先頭集団に入れると思っていたのにサッパリ。すべてがうまく回らない。今シーズンで一番ひどく、情けないレース。吸うはずじゃなかった砂埃をたくさん吸いに行っただけ。自分にイライラする。

気持ちよく走れるかどうかは重要。メンタル並以下、フィジカル並以下、ひとつの予定外が致命傷になる。それもシクロクロス。むいてないのか。でもやるの。

(おまけ)ヘルメットにカメラをつけて撮影している方がいました。スタートと砂利の直線に自分がうつってました。


このスタートの悪さったら。