枯れた草木とシクロクロス、冬(写真:tannenbaumさん) |
雪の予報が次の日へスライドし、降雪の前のあたたかい1日。コースはいつもの通り吉見総合運動公園内につくられた。
が! いつもの通りと言っても、吉見総合運動公園はけっこう広い。夏の惨敗を思い出すサマークロスでも使われた公園の一角を使った超ハイスピードコースでレースは行われた。いつもの吉見であって、いつもの吉見ではない吉見だってある。
こっち側でつくるコースははっきり言って苦手。
「ハイスピードコースはテクニックより自脚が結果に繋がり、ロード出身者が走りやすく有利」なんて声もあるけど、ハイスピードで滑らずコーナリングをこなすってのはテクニックが必要だよ。あと「滑るか滑らないか知ったことではない!」と駆け抜ける度胸もかな。
自分は「縦、上下への動きには自信があるが、横への動きに自信なし。度胸なし」で苦手意識が先を行く。
招集が始まり、スタートラインに立つ。チームポイントのおかげで最前列に。
もう少し低く跳ぶと無駄がなくていいね |
チームポイントが近く、勝手にライバル視しているTEAM TAMAGAWAの人たちが、まわりを囲む。TEAM TAMAGAWAは上位に残る人が多いので、ここをターゲットにしてあわよくばブチ抜く。それができれば昇格もある。
このチームは外から見ていると、とてものほほんとしていて仲が良さそう。いいね。今日の陽気とこのチームののほほんとした雰囲気に飲まれこちらの緊張はなくなり、同時に戦意までもがアレレのレ。いいのか、それで!
スタート5分前〜。ウィンドブレーカーを脱ぎ、合羽も脱ぐ。横から「おぉ、生脚」とつぶやきを聞く。男は生脚。この陽気で脚が寒いと感じる負荷しかかけられず、勝てるのかこの野郎。スタイルで威嚇する。ハッタリですがな!
スタート!
耳が寒いのは仕様です(写真:亘さん) |
コーナリングスピードは速く、上下動の動きが下手な人が、上下の動きが必要なところで極端に遅く感じるが、抜くほど遅くないといういつもの罠。後ろから見ていて、とってもチャレンジングなコーナリングをしている。滑らなければ速いが、いつ滑るかわからないチャレンジングなコーナリング。ピッタリつけると落車に巻き込まれそうだ。
シクロクロスではピッタリと後ろにつかないようにする。前走者の落車を回避できるギリギリならペースメーカーに使えるし、今日のようなハイスピードコースなら空気抵抗も軽減されるのでよい。これが定説か。
トップカテゴリーならもう少しリスクは低いかもしれないけど、みるからに転けそうだもの。順位をあげるためにもリスク回避は必要だ。実際、豪快にスパーンと転けたもの。そして避けたもの。それが2回も。定説は先人の知恵だもの。
大田区から緑の刺客Sさんが接近中 (写真:tannenbaumさん) |
しかし、いままで休み所だと思っていた舗装路区間で脚を休めると、ズバッと抜かれてしまうのねー。簡単なところで休んじゃダメ。休むならむしろテクニカルな区間で休んだほうが、自分が障害物になって順位を下げないんじゃないか。カテゴリー2の3戦目にしてそれを感じる。
舗装区間で休みたくなるってことは体力も足りないんだから、高強度のトレーニングをして、積み上げていかなくてはね。凡戦のなかにも学びがある。
そんなこんなで、順位は44位中、21位。1位のゴールから1分51秒の遅れ(走行%は94)。実力通りの順位に落ち着いた印象。腰痛を抱えて走った割にまぁまぁだな(精一杯のイイワケ、ハッタリですがな!)。
あたたかな気候。椅子に座ってのんびりお茶でも飲みながらシクロクロス観戦をしたい第5戦だった。
応援ありがとうございました。
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