2012年10月29日月曜日

東北シクロクロス猪苗代湖(2012/10/28)

磐梯山と猪苗代湖と砂地獄
玉こんにゃくが美味い東北シクロクロスに行ってきた。

楽し苦しいナイスなコース
玉こんにゃくを食べるとというか、こんにゃくを見るだけでも東北シクロクロスを思い出してしまうほど、玉こんにゃくと東北シクロクロスの関係は、梅干しとヨダレの関係並に強固なものになっている。

みんな、玉こんにゃくを食べるために東北シクロクロスに遊びに行けばいいじゃないかと。と言っても、東北シクロクロスは菅生しか出場経験はない。

猪苗代湖畔の林や砂地を盛り込んだ今回のコースは初めて。砂地で自転車を押しながら、へろへろになる自分しか想像できなくて、また今回もやってしまうんだろうと、自分に期待せずにいた。

男だらけの、楽しい、楽しいシクロクロス教室
前日入りで試走。池本さん、小坂光さんによるシクロクロスレッスンがあり、砂地を走るためのレクチャーを受ける。

深い砂をどこまで乗っていけるか。「いけいけー」とえらそうな自分
「乗れる砂地は乗っていけ」と
いわゆるロードバイクの正しいペダリングとは正反対の「むふふなペダリング」をすると、砂地でも乗れてしまうのであった(乗れるか乗れないかギリギリの砂地が乗れるようになる)。そのペダリング法はこのブログでは教えない。汚い大人だからさ。

スタート前(tannenbaumさん撮影)
「本番は、乗れる砂地で全開で行けるように、ほかの区間では体力を温存して丁寧に乗る」そう決意し、枕元にカメムシがやってくる砂壁が良い感じで剥がれたビジネス民宿で1泊。チーン。

スタート時間は9時。昨日と変わったところがないことを確認するだけの試走をし、ウォーミングアップを入念に行う。ローラーで追い込んで「オエッ」となったところで、アップ完了。

スタートは3列目中央。

序盤は冷静に走れていた(おださん撮影)
林の中はシングルトラックで抜きどころがない。先頭に出れば有利。そこそこのスタートダッシュで、8人目くらいで林に突入。とてもゆったりペースで展開する。余力十分だけど、強引に抜かない。これでいいんだ、砂地で抜くから。

林を抜け、視界のひらけた湖畔に出る。湖畔への入り口は、例の「むふふなペダリング」でも乗れない区間。潔く降りて自転車を担ぐ。担ぎ区間は苦手だが、先頭は近い。焦らず進め。

砂地にかける(tannenbaumさん撮影)
次は乗れる砂区間。乗れる。進む。疲れない。まごまごしてる人は抜いて行きまーす。と順位をあげる。作戦通りで2周目に突入。

林区間で先頭はさらに近くなっていた。すると前走者が落車。巻き込まれるが、少しのロスで済んだ。焦らず進め。

乗れる砂地で、先頭に再接近。作戦はあっていたと確信した。レース中、少しにやける。3周目に突入。焦らず進んでいたはずなのに、少し焦っていたのか、コーナーで1度落車。目を覚ませ。乗れる砂地で乗っていくだけで勝機はある。

前を見て焦らず進め
担ぎ区間で、ひとりにパスされる。昇格圏内は見えている。砂地で抜き返せる。焦らない。そして、砂地へ。

砂とホイールが擦れるような異音の後、後輪がロック。降車し、変速機のトラブルかと確認する。ペダルを手で回そうとしても、まったく回らない。後続だったはずの人たちが横を駆け抜けていく。焦る。自転車の全体をみてやっとブレーキのトラブルだわかり、再度乗車してもそこは砂地。推進力を失った自転車は砂に潜っていくだけ。もう、先頭は遠くへ消えていた。

4週目の砂地でも再度ブレーキのトラブル。

嗚呼、哀愁。男の背中
そしてゴール。出しきることなくレースは終わった。結果は15位。負けたので、機材トラブルのせいにしておきます。

でも、楽しかった。ガムシャラにペダルを踏むだけではなく、作戦を練って、それがはまっていく楽しさ。コース設定の良さを感じた。

ブレーキのネジをしっかりと締めて再挑戦したい。玉こんにゃくも豚汁も美味しかったです。ありがとうございます。