2011年9月26日月曜日

GP mistral 第1戦、大反省会

勝つつもりで挑んだシクロクロス「GP mistral 第1戦」(埼玉・吉見)の結果は、4位。勝てなかったので、ひとり大反省会をここで行う。敗因(いいわけ)を記し、次回につなげる。

ichicoblogさん撮影


スタートダッシュ
大失敗。スタートの合図をぼんやりと聞き、まわりが動き出してスタートに気がつくw そこで焦ってペダルをガチャガチャ。まったくキャッチしてくれない。スタートダッシュに自信があるのでさらに焦る。一気に5〜7番手にさがって再度先頭に追いつくために脚を使ってしまった。せっかくの最前列スタートも意味がない。

対策としては「(スタートまで)15秒前!」の合図があったら、自分の心でもカウントダウンを行う。プレッシャーによってぼんやりしてしまったところがあるので、深呼吸して心を整え集中。ブレーキをかけたまま、右脚ペダルに力をいれつつ前をみる。

ブレーキの使い方
カーブでブレーキを使う乗り方は肉体的に非効率。スピードの上げ下げのムラは、局面でのタイムに変化がなくても、身体をいじめてしまい、トータルのタイムロスを生む。

よって、減速のためのブレーキ使用をミスと考える。

目線をあげ、コースの先の先を意識する。ブレーキを外されてしまった自転車でも走れるように自転車の加速減速を行う。シクロクロスで速い人が口を揃える「ブレーキ使わないから、利かないカンチブレーキでいい」。そこに答えがある。

位置取り
先頭のパックに入っているのであれば、そのパックの後方待機でも問題はないかもしれないが、それ以外の人の後方で走ることは勝利に繋がらない。

他者の背中をみていては、走行すべきラインが見えず自分のリズムで走れないので、無駄に負荷がかかってしまう。どうせ負荷をかけるなら、ラインを外してでも追い抜き、前に出るときの強度の高い瞬間の負荷を選択する。

後方待機でジワジワとかかるこの負荷の蓄積は、前にでるための1回の負荷より多くなる可能性がある。

しかも、前が転けたら巻き込まれること必至。後方待機は百害あって一利なしと思え。

シケインは踏んだらタイムロス
練習ではリズムよくクリアできるシケインも、レース中では高さ1.2倍くらいに感じてくる。刻む心拍数が最大に近いつらい状況では脚が重く、飛び越えることをやめ、踏みつけたくなる。

今回のレースでは合計8回のシケイン越えがあったが、数回は踏んで越えている。つらくても踏まないほうが速い。シケインは必ず越える気持ちで進入速度を落としてはいけない。

踏んだらミス。自分に勝たなければ他人にも勝てない。

勝つためのメンタル
前に食らいつくためのダンシングしただろうか、今回は1度もなかった。では脚がつるほど踏み込めたのか。いや、まったく…。

やっぱり前へ前への気持ちが足りない。先頭で走っているわけではない場面で後方を意識して確認してしまった。後方確認、1位じゃなきゃ意味がない。視線を前、意識も前。絶対勝つという意識。

その意識の維持のためにも少なくとも先頭集団で走り続けるようにしなくてはならない。見えない獲物を意識することは、現状の自分には難しい。

今回の成果は「これくらい力を出せば、そこそこの順位でゴールできることがわかった」こと。きっとそれは大きい。

応援ありがとうございました。次回はもっとよい結果を出します!

2011年9月23日金曜日

あけましておめでとうございます!

25日の埼玉・吉見で行われる「GPミストラル第1戦」に参戦する予定。カテゴリーは、1、2、3とあるうちの最下級の3。

トゥ!
最下級とは言っても、出場する選手リストを眺めると、ツール・ド・おきなわの優勝者やMTBのレースでそれなりの腕を持つ人たちの名があったりと、まったく勝てる気がしない。去年の冬からこれまでじっくりと練習した成果を勝利という形に変えたいと思っていたけど、ちょっとヤバイかな。年々盛り上がりつつある関東のシクロクロス大会も、今年は本当の意味で激戦区になってきたようだ。まぁこれで勝ってこそ本物!ってことでね。

吉見第1戦でとにかく意識すること
  • スタートダッシュ決める
  • 足が痛い? そんなの関係ねー
  • とにかく全力
  • 折れそうになったら、折れんなバカ野郎!と思う
  • 吐くギリギリまで頑張る(アレっw)

いよいよ、シクロクロスのシーズンイン。シクロクロス野郎にとっての新年は9月下旬らしい。というわけで、あけましておめでとうございます!



2011年9月14日水曜日

シクロクロス世界チャンプの教え

女子マスターズ世界チャンプになった荻島美香さんの凱旋帰国シクロクロス教室に参加してきたときのメモ。記憶をたどって書き起こしたのでちょっとは間違ってるところもあるかもしれない。適当に読み取って、活用してくださいまし。

◆レース当日の食事

  • 競技開始4時間前に済ます、消化のいいもの
  • 血糖値の上下動の激しいスポーツドリンクは飲まない
  • 1時間前くらいに小腹が空いたらバナナ1本程度なら食べてもいい
  • 競技時間が短いので、上記の食事方法でハンガーノックはないと思っていい

◆レース当日の準備

  • 試走はする、なるべく多くできれば3周くらい、そこそこの強度で
  • スタート時間の1時間前までローラーで心臓バクバクになるまで追い込んでおく
  • スタート招集1時間前くらいから競技用ワンピースに着替える
  • スタート招集までにスタートダッシュの練習

◆ほか

  • 練習はひとりより複数名で。自分のペースでやっているだけでは強くなりにくい
  • クリテリウムレースはシクロクロスの練習になる
  • シクロクロス競技の特性上、練習も長距離乗る必要はない
  • レース3日前から強度の高い練習はしない
  • 追い込んだ練習をしたらプロテイン摂取
  • 腹筋だけはやっとけ
  • 筋トレの代替としてアウタートップでもがく
  • インターバル・トレーニング(15秒、30秒、60秒、4分…)
  • スタートダッシュの練習必要
  • 赤信号はサドルに乗ったまま停止しておりないようにバランス、腰で乗ること
  • 疲れたときはサドルの後方に乗りなおして、荷重を後輪に
  • 後輪荷重重要、前輪が滑ったらネイスもスティバーもコケる
  • グリップを稼ぐためコーナリング中はペダルをまわす、まわしながら休む

自転車レースは顔芸か

レース中の表情についてなんとなく話す機会があったので思いを巡らしている。

とある選手が「苦しいときに苦しい顔しちゃたら、余計苦しくなるから」と言っていた。

強い選手というのは苦しそうな表情をみせないことが多い。強いから苦しくないのだろうと思うかもしれないが、ゴールした瞬間にフラフラになることはあるから苦しくないわけではないようだ。

苦しいときに笑顔を意識的につくってみるとする。自己暗示にかかってスッと楽になる瞬間がくるかもしれないと思えなくもない。苦しいという暗示よりも力に繋がるのはなんとなく想像できる。

余裕の表情をみた他の選手の心が折れる可能性はゼロではない。

どれだけ自分をコントロールし、どれだけ相手をだませるか。うまくいけば展開は変わる。自分に追い風がやってくる。

アイウェアも表情をみせるものを選ぶのか、隠すものを選ぶのか。

表情をコントロールするのも戦術のうちだ。

苦しいときは苦しい顔になってしまうし、笑顔をつくれるうちは余力十分で、そのときの自分はきっと遅い。簡単な問題ではないが普段の練習でも意識をするようにしてみたい。

2011年9月5日月曜日

斜度を数値で確認する意味

人間の感覚とは、いい加減なものである。

体調やそのときの諸条件によって、同じものでも同じように感じないことがある。昨日美味しかったチョコが今日も同じく美味しいとは限らないように。

ん、美味しいですか。そうですか。

例えば、長い峠道を淡々とのぼるとする。斜度7%であったり3%程度だったり、平均5%くらいの距離15キロくらいのそういう坂道。元気な時の3%は3%に感じるかもしれない。7%は7%くらいに感じるかもしれない。

まんまだな。そう、疲れてない身体なら地図の通り、そのまんまに感じるかもしれない。

だが、人間の感覚とは、いい加減なものである。

きっと疲労しているはずだろうと思う負荷を脚に与えてしまった場合、3%が5%くらいに感じてしまう場合がある。いや、2%が5%くらいに感じてしまうこともある。1%が3%に! などなど。いつもならアウターでのぼってしまう斜度なのに、妙な思い込みにより軽すぎるギアで無駄にヒィヒィ言ってしまう。

とくに攻めのメンタル、鉄のメンタルを持っていない、私のような人はそうなりがちなのではないかと思う。脚がへばる前に、脳が制御してしまう。脚はもっといけるのに。

そこでオススメしたいのが斜度計。
自転車専用の水準器
ちょっといいサイクルコンピュータにも斜度表示がある。

元気なときならアウターで楽々いけてしまう斜度を斜度計で目視したら、疲れているという意識を捨ててそのギアに入れて少しもがいてみる。

グイグイとスピードが乗ってきたら成功。ダメなら残念。

経験値の少ない試行錯誤が必要なヘタレな自転車乗りだと思うなら、ぜひ試してみてほしい。

人間の感覚とは、いい加減なものである。

昨日美味しかったチョコが今日美味しいとは限らないのだ!

ん、美味しいですか、そうですか。

2011年9月1日木曜日

チューブラー・デビュー

来るべき決戦のため、勝利のために、チューブラータイヤ(challenge GRIFO 32)を導入することにした。

シクロクロスで使う自転車にはMTBのサスペンションのような衝撃吸収をする機能がない。

そのためタイヤの空気圧を低めに(2気圧くらいに、手で押した感じではパンクしてるのかと思うくらいに)して、その柔らかさでもって振動吸収をさせるようにセッティングするのが普通だ。

クリンチャータイヤ(WO)で空気圧を下げ、コーナーで無理な角度で突っ込もうとすると、ある時点でカクンとよじれてしまう。オッと危ない!と思うくらい突然よじれるのでそれを経験すると、よじれが発生させないように乗れるようなテクニックが身につかない限り、コーナーワークではゆるめの走りに終始する可能性が高い。

それに対し、チューブラータイヤはタイヤとホイールが接着剤で固定され一体化しているため、そのカクンとなる瞬間はこない。土のグラウンドでグルグルと旋回してみたファースト・インプレッションとしては、確かにそれがなかった。

この違いは大きく、走りは相当変わると思われる。クリンチャーと比較しちゃうとズルイくらいだよこれは。曲がりまくりだぜ!