2011年8月27日土曜日

シクロクロスのサドルを考える

ロードバイクのサドル選びに困ったことはあまりない。どんなサドルでもポジションさえうまく出せれば、そこそこ満足に乗れてしまうような気がしている。そんな私のサドル考。読んで意味があるのか、語って意味があるのか。

今回はロードではなく、シクロクロスのサドル選びについて書くことにしよう。

シクロクロスという競技はサスペンションのない自転車で凸凹を走破するわけで、だったらサドルはフカフカのクッション性の高いものを選ぶほうが都合がいいのではないかと考える。この流れが普通だと思うし、実際自分もそうだろうと思っていた。

以前ロードバイク用として使っていたフィジークのアリオネ。このサドルのシクロクロス着用率は意外と高い。

このアリオネ、「猫も杓子もアリオネ!」状態になったほど、ロードバイク界で一時期ブームになっていたと記憶している。プロの使用率が高かったんだもの。みんな買うよね、まんまと買うよね。そう、私も買いました。

そしてなんとなくブームが去り、ほかのサドルも試してみたり。結果アリオネが余った。

その後、シクロクロスをはじめる。アリオネは多少フカフカしている。じゃとりあえず装着。これで特別問題はなかった。

で、しばらく経過したとある日。自転車雑誌のシクロクロス特集ページに載っている全日本選手権9連覇中の辻浦圭一選手の機材写真を発見した。サドルはSELLA ITALIAのSLR Fibraだった。クッション性はそれほどないロード用の軽量サドルである。レールもカーボン(数ページ前にカーボンレールはNGと書いてあったにもかかわらず、だ)。このサドルについて「乗り心地より軽さを優先」と辻浦選手はコメント。

びっくり仰天135g・SELLA ITALIA SLR Fibra
SELLA ITALIAのSLR Fibra、なんと偶然にもこちらもうちで余っていたw ……装着&試走。するとどうだろう、サドルを通して路面情報がストレートに伝わってくる。トラクションのかかり具合が明確に伝わってくるのだ。むむむー。

フカフカのアリオネであっても凸凹のショックを完全に消去できるわけではない。結局どうにもしがたい凹凸だったら軽く腰をあげることになりそうだ。だったらより軽いもの、ペダリングがしやすいものを選ぶというのもアリ、よね。

そんなわけで自分はアリオネより路面情報を伝えてくれて、FIbraよりはフカフカしそうなサドルを探しはじめた。

参考になれば幸い。